2013年体制とは、安倍政権下で繰り広げられた政治や経済の状況を指す。
歴史学者の木庭顕(こばあきら)さんによれば、
※2013年体制の中核をなした自民党の特異な一徒党(清話会)は、自民党の80年代から始まる公共機能破壊(国鉄や郵政の民営化)と投機を継承し、さらには従来型の利益調整を飛び越えて直接略奪に関与する。(裏金つくりなど)
今回の衆院選で自公過半数割れしこの体制は崩壊したように見えるが、しぶとく温存され、状況流動化の後に逆襲しようと狙っている。
※中核徒党(裏金議員)を追いやった野党勢力の中に食い込み予備軍がキャスティングボートを握りつつある。(国民民主党か)
自民党の中の右派勢力は虎視眈々と復権を狙っている。
右派系のブログを読むと、石破政権を自民党の伝統的中道保守の復権と捉えて批判が満ち溢れる。
先の衆院選で右派の票は保守党や国民民主党に流れたのであろう。
これらの票は石破政権が倒れて高市政権が誕生すればまた戻る可能性がある。(可能性は低いが)
石破政権は「前門の虎、後門の狼」の状態だ。
「後門の狼」自民党内右派に屈すればおそらく元の木阿弥になる。
企業団体献金に後ろ向きということは「2013年体制」がぬくぬくとして居心地が良いのだ。
国民民主党のどっちつかずの対応も「食い込み予備軍」になるつもりなのだろう。
参院選の候補者は軒並み連合傘下の電機・電力・鉄鋼などの息がかかっているからだ。
有権者は国会での議論をしっかり見守ることが大事だ。
情報リテラシー(感度)を研ぎ澄まそう。