最近、失言でやめた知事は静岡県の川勝知事だ。
それが本当にやめるような失言だったのか、忘れることが得意な日本人にはもうどうでもよいことかもしれない。
2016年の都知事選で小池百合子候補者は7つのゼロを打ち出した中の一つに「満員電車ゼロ」がある。
「満員電車もゼロにしたいと思います。東京の満員電車は、みなさん当たり前だと思っていますけれども、しかしこの満員電車は、時差出勤であるとか、二階建ての電車にするとか、もっと知恵をしぼるべき」
しかしこんな公約は効かない膏薬みたいなもので少し考えれば小学生でもおかしいと気づくはず。
現実に8年経っても満員電車は走っている。
こんな話になぜ騙されるのか?
この時は自民党東京都連を「伏魔殿」と称して戦いを挑むジャンヌダルク(やや歳はとっていたが)を演じた。
マスコミはこのような話を検証することも無く「判官びいき」をしたということだ。
しかし8年経った今は、その伏魔殿にいた萩生田光一と手と手を密かに取り合って選挙戦を戦うという。
このところのマスコミは小池百合子知事と自民党の関係をなるべく触れないようにしている。
小池百合子も口が裂けても自民党から支援をいただいているとは言わない。
「保守の方から支援をいただいてる」ということらしい。
東京都議会もかなりひどいようだ。
小池知事の意に添わぬ質問には答えないという。
逆に気に障る質問をした議員に懲罰動議をかけるとか、民主的とは言い難いようだ。
今や都議会自体が「伏魔殿」になっていないかマスコミは事実を報道すべきだろう。
昨の非を悔ゆる者は之有り、今の過ちを改むる者はすくなし。 佐藤一斎