岸田首相は、解散したくてしょうがないようだ。
解散できる権限を持っているのは「俺だけだ」という満足感からか、このところにんまりした笑顔?が目に付く。
少し風を吹かせば、与党も野党も議員たちが右往左往する。
野党は「受けて立つ」などとわけのわからないことを言っている。
政権交代を目指す野党であれば、
「国民生活を守るために」を旗印に解散を迫るのが使命だ。
またマスメディアも「提灯持ち」のように「解散だ、解散だ」と煽り立てる。
どうしてこの時期に解散をやるのかどうかの是非も論議せず、「瓦版」のようなことばかり。
「解散の大義」は何だ、とよく言われるが、そんなものは何もない。
この国は「空気」が支配するわけで、何らかの教義に随って行動するわけではない。
「異論をさしはさむ」ことに、勇気がいるような国になりつつある。
ジャニーズ事務所の喜多川元社長による性加害は、この権力者が健在なうちは、知っていてもみな口をつぐむ。
「何だか得体のしれない、それに触れてはいけない空気というのはありました」井ノ原快彦さん
結局、動き始めたのイギリスのBBC放送がドキュメンタリー番組を流してからだ。
「空気」をつぶすためには水をさすこと(事実の指摘)が大事だということだ。
国民生活後回しの解散風は、逆に岸田政権を吹き飛ばすかもしれない。
政界の一寸先は闇だ。