2012年以降、与党(自民+公明)が三分の二程度の議席を占め、それに比べ野党は多弱といわれてバラバラだった。
そうすると何が起きるか?
「権腐十年」といわれるように政権内に腐敗の構図が生まれ、森友、加計、桜、河井賄賂事件などの不祥事が頻発する。
それは未だに糺されていないのだ。
政権内の腐敗は官僚組織にも伝播する。
本来官僚は国民に仕えるのであって時の政権に対しては一定の距離をとるべきなのだ。
しかし政権交代が起きなければ、官僚の自衛手段として時の政権に従わざるを得ない。
だから森友事件におけるような公文書の改ざんなどが起きる。
与野党が伯仲して政権交代の可能性が予測されれば政治に緊張感が生まれる。
不祥事を起こした政治家はすぐ辞任し、官僚も公正な業務を執行する。
そうなると国民の方を向いた政治が期待されるのだ。
安部・菅政権下の十年、そして表紙は岸田文雄だが中身は安倍・高市・甘利が実質的に仕切る政権にこのまま多数を取らせると、「悪夢の安倍・甘利・高市政権」が続くことになる。
安部・菅政権の特徴は、自分たちを支持する25%の国民(主に利益団体)があれば、残りの国民は無視しても良いと見切っていたことだ。
要するに「自分たちファースト」政権なのだ。
有権者は投票に行こう。
諦め、無関心、しらけ、刹那的にならず、自民党長期政権の慢心とゆがみを正す選挙にすべきだろう。