ラグビー日本代表が強敵アイルランドを破った。昨日は日本中が沸き上がったのではなかろうか。
この勝利を素直に喜ぶとともに、このチームが持っている可能性についていろいろ考えさせられた。
まずこのチームの大きな特徴は日本人と外国人の混成チームであることだ。
日本人16人、外国出身15人(うち日本に帰化していない外国籍の選手7人)
ラグビーW杯を主催する「ワールドラグビー」が規定する現状のルールでは、以下の3条件のうち1つでも満たせば出場できる。
①出生地がその国
②両親、祖父母のうち1人がその国出身
③その国で3年以上、継続して居住。又は通算10年にわたり居住
ラグビーは体重や体幹の強さが要求される部分と、素早い身のこなしや判断力が要求される。
同じ人間が両方兼ね備えるというのは稀有で、いろいろなタイプの人間をバランスよく組み合わせることで最高の力が生まれる。
今回の日本チームは体重や体幹の強さが要求されるフォワードに外国人中心、走力や素早い身のこなしが要求されるバックスに日本人中心に組み合わせた。
そしてチームのまとまりを強化するために北海道の網走で夏合宿を行った。
ここのグラウンドはどこに出しても恥ずかしくない最高の芝で、しかも気候は冷涼(夏でも20度前後)、合宿所は市内から数キロ離れており周りに何もない。十分な練習が出来たことだろう。
今後少子高齢化が進む日本に必要とされるものは、「ワールドラグビールール」のようなオープンな受け入れ態勢と、受け入れた後の十分なフォロー体制ではなかろうか。
いまや平成30年末の在留外国人数は273万人(前年比6,6%増)である。
しかしその受け入れる態勢は、有能な人材を受け入れるというよりは低賃金主体の安価な労働力確保が主眼だ。
そして受け入れた後の体制も十分ではない。
我々は外国人から多くのことを学ぶ必要があるのではなかろうか?
いたずらに他国を誹謗中傷するところから「より良きものは生まれない」
ラグビーでよく使われる言葉に、次のようなものがある。(私の好きな言葉だ)
※「ノーサイド」 試合が終われば敵も味方もない
※「 ワンフォーオール オールフォーワン」 1人はみんなのために、みんなは1つの目的のために」