ソソボト(理数科目の教育振興を目的としたタイ政府系の団体)主催の理科工作コンテストのイサーン大会がウボンラチャタニで開催されるので息子が通う学校からも参加することになり、例年ならギフテッド(理数)クラスの生徒が出るのだが、息子は中学の時に学校の理科工作展で入賞したからか、普通科からも1チーム出すことになり、息子を含めた3人が選ばれた。ウドンタニ・ラジャバット大の協力が有り、何を作るかは大学から来られた講師の提案で決まり、指導を頂きながらの作成。
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作ったのは上の写真の黒い箱。太陽光乾燥機だ。丸いレンズが並んでいるのが集熱箱で、そこを通って温められた空気を大きな乾燥箱へ付けた小型の換気ファンでゆっくり吸い出し、中へ並べた食品を乾燥させる仕組み。設計図は息子達が書いたが、例年は概略図レベルで設計図は講師が書き直されるそうだ。へ~最近の高校生は設計図が書けるんだと驚かれたそうだ。私は通信設備の設計経験があり、以前に学校の技術の工作でやる設計図の書き方を教えてやったのだが、その経験が役立ったらしい。乾燥機を作るのは大学が使っている業者で、納期が守られずピンチだったそうだ。物が出来たら、雨季の晴れ間を狙っての検証作業。魚(プラーニン)の開きを入れると3時間で乾いたそうで、予想以上の成績だったそうだ。それから発表の資料作りと、息子が担当する質疑応答の想定問答の作成。面白そうなので、私が早速質問で攻めてみた。
1つ目は設計時に私が指摘して構造を変えたのだが、食品の乾燥を行うので太陽光の役割は大切で、乾燥箱の蓋が最初は黒かったのだが、透明な蓋に変更した。さて蓋の紫外線の透過率は?
2つ目は、集熱箱へレンズが並んでいるが、レンズが有っても箱の受光面積は変わらない。レンズの役割は?
1つ目は翌日測定することになった。そして2つ目だが、指導を頂いている大学の講師へ尋ねれば答えは簡単だろうが、やはり息子へ答えさせたい。自分で設計しておいて何で答えが出ねぇのか?と責める私。設計図を見ながら、中の集熱缶(私が毎日飲んだ COKE ZERO の黒い空き缶)とレンズの位置を確認させる。どう光を当てれば効率良く缶の温度が上がるのかなとヒントを出して、ようやく理解できたようだ。教えられたままに設計図を書き、意味が分かってなかったのだ。
発表の準備が終わったのは中間テストの前日で、中間テストを終わらせてからウボンラチャタニへ向かった。
発表2日目の昼過ぎに興奮した声で「やったぜ!」と電話が入り、ラインで送って来た写真がこれ。
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即席普通科チームだったが、結果はイサーンで優勝!
もう一つ驚いたのはずっと指導して頂いたウドンタニ・ラジャバット大の先生の妊娠発覚。
「先生が妊娠して病院へ行ったから、帰るのは明日だからね」と言うので最初は意味が分からず、何かと思ったら、つわりの症状が出て病院へ行かれたのだった。
息子が帰って来てから尋ねると、私の2つの質問は質疑応答の時に両方言われたそうだ。準備しておいて良かったと喜んでいた。
優勝の賞状はメンバーへ個別に渡されるそうで、大学の推薦入試に威力を発揮するとかしないとか。まあ何かの役には立つだろう。
ここまでは良いことばかりだったのだが、翌日の下校時には息子の顔が真っ青になっていた。理科工作の発表の準備に力を入れすぎたのか、中間テストの勉強が不十分だったようで、赤点のオンパレード。理科は物理・化学・生物の3つ共落としてしまった。「こんな成績だと大学入試は推薦頼みか?」とからかうと、落ち込んで暗い顔をしている息子。理科工作の発表はこれから全国大会もあるのだが、期末テストこそは落とさないよう頑張って欲しい。
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作ったのは上の写真の黒い箱。太陽光乾燥機だ。丸いレンズが並んでいるのが集熱箱で、そこを通って温められた空気を大きな乾燥箱へ付けた小型の換気ファンでゆっくり吸い出し、中へ並べた食品を乾燥させる仕組み。設計図は息子達が書いたが、例年は概略図レベルで設計図は講師が書き直されるそうだ。へ~最近の高校生は設計図が書けるんだと驚かれたそうだ。私は通信設備の設計経験があり、以前に学校の技術の工作でやる設計図の書き方を教えてやったのだが、その経験が役立ったらしい。乾燥機を作るのは大学が使っている業者で、納期が守られずピンチだったそうだ。物が出来たら、雨季の晴れ間を狙っての検証作業。魚(プラーニン)の開きを入れると3時間で乾いたそうで、予想以上の成績だったそうだ。それから発表の資料作りと、息子が担当する質疑応答の想定問答の作成。面白そうなので、私が早速質問で攻めてみた。
1つ目は設計時に私が指摘して構造を変えたのだが、食品の乾燥を行うので太陽光の役割は大切で、乾燥箱の蓋が最初は黒かったのだが、透明な蓋に変更した。さて蓋の紫外線の透過率は?
2つ目は、集熱箱へレンズが並んでいるが、レンズが有っても箱の受光面積は変わらない。レンズの役割は?
1つ目は翌日測定することになった。そして2つ目だが、指導を頂いている大学の講師へ尋ねれば答えは簡単だろうが、やはり息子へ答えさせたい。自分で設計しておいて何で答えが出ねぇのか?と責める私。設計図を見ながら、中の集熱缶(私が毎日飲んだ COKE ZERO の黒い空き缶)とレンズの位置を確認させる。どう光を当てれば効率良く缶の温度が上がるのかなとヒントを出して、ようやく理解できたようだ。教えられたままに設計図を書き、意味が分かってなかったのだ。
発表の準備が終わったのは中間テストの前日で、中間テストを終わらせてからウボンラチャタニへ向かった。
発表2日目の昼過ぎに興奮した声で「やったぜ!」と電話が入り、ラインで送って来た写真がこれ。
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即席普通科チームだったが、結果はイサーンで優勝!
もう一つ驚いたのはずっと指導して頂いたウドンタニ・ラジャバット大の先生の妊娠発覚。
「先生が妊娠して病院へ行ったから、帰るのは明日だからね」と言うので最初は意味が分からず、何かと思ったら、つわりの症状が出て病院へ行かれたのだった。
息子が帰って来てから尋ねると、私の2つの質問は質疑応答の時に両方言われたそうだ。準備しておいて良かったと喜んでいた。
優勝の賞状はメンバーへ個別に渡されるそうで、大学の推薦入試に威力を発揮するとかしないとか。まあ何かの役には立つだろう。
ここまでは良いことばかりだったのだが、翌日の下校時には息子の顔が真っ青になっていた。理科工作の発表の準備に力を入れすぎたのか、中間テストの勉強が不十分だったようで、赤点のオンパレード。理科は物理・化学・生物の3つ共落としてしまった。「こんな成績だと大学入試は推薦頼みか?」とからかうと、落ち込んで暗い顔をしている息子。理科工作の発表はこれから全国大会もあるのだが、期末テストこそは落とさないよう頑張って欲しい。
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