半年程前から冷たい物を食べると右の奥歯が痛み始めた。
知覚過敏かなくらいに軽く思っていたが、昨年末頃の食事中に歯の間へ食べ物が挟まると激しく痛み、指で触ると右上の1番奥の歯が少しグラグラしているのに気付いた。
歯槽膿漏かと思い、通訳してくれる妻が暇になるのを待っていたが、20日の昼食後にまた激しく痛んだので、歯医者へ行くのを決心。w
翌21日の午後に歯科医院へ。
いつもは私と同年代の女医さんだが、今回は息子さんらしき若い男性医師が担当。
丁寧に挨拶されて診察台へ案内されると準備してある消毒液を30秒口へ含むように言われ、水で口を濯ぐと大きく口を開けて診察が始まる。
私は右上1番奥のグラグラする歯に問題があると思っていたが、歯科医が言われるには右上奥から2番目の臼歯へ大きな虫食いがあるそうだ。
「1番奥と2番目を2本抜きましょう」と言われ、「タイの歯科医はすぐ抜きたがる」と聞いていたので、削るのではなく抜かなければならない理由を尋ねると、歯のレントゲン撮影をされた。
レントゲン写真を見ると、奥から2番目の歯へは素人の私でも判る大穴が開いており、医師の説明では割れる寸前。
1番奥の歯へ虫歯は無いが既にグラグラしていて、その根は2本目の根に沿っているので、2本目を抜くと1番奥の歯の存在は厳しそう。
よく納得出来たので右上奥の2本を抜くのを了承。
麻酔注射は2本打たれ、2本目注射後に右頬周辺に違和感があり、麻酔が効き始めたのが判る。
グラついていた1番奥の歯(小さな親知らず)は簡単に抜けたが、奥から2番目の臼歯は抜く時に割れたそうで時間が掛かった。少しは痛いかと覚悟しても、全く痛くないのに驚いた。
止血するガーゼを入れて暫く噛み続けるように言われて治療終了。
受付で注意事項を説明され、それを書いた紙も頂く。
薬は、抗菌薬と痛み止めを出された。
代金は2500バーツ。
麻酔が効いてる内に帰宅したく、帰りを急ぐ。
2時間後に指示通り止血ガーゼを外すと、抜歯した後の穴へ押し込んだガーゼが残っているのに気付いたが、これを外すと出血しそうなので1時間追加して待つ。
18時前にもう大丈夫だろうと外すと…、出血して口の中が血まみれ。
慌てて新しいガーゼを噛んで圧迫止血し、農園で作業している妻を呼んで病院へ電話させて指示を仰ぐと、1時間ほど止血を続け、それでも止まらなければ国立ウドンタニ病院へ行って治療するように言われた。
病院で貰った止血用ガーゼが残り少ないので、薬局で滅菌ガーゼを購入。
1時間後にガーゼを外すとダラダラ流れる出血は止まったが、滲み出た血が口の中をゆっくり流れる。
ネットを検索して調べると、抜歯の翌朝頃までは完全な止血は難しいと書いてあるページもある。
日付が変わる頃になってやっと止まったが、出血していた右上奥歯周辺へ小指大の血の塊(血餅)が出来た。
かさぶたなら乾いて硬いが、口内は唾があるのでゼリー状。
取り除くとまた出血する可能性があり、そうなるとまたガーゼ噛みのやり直しになる。
これでは食事も出来ないが、ようやく止血出来たので、明日はもう一度病院だなと思ってそのまま寝る。
ぐっすり寝ていると口の周りが濡れているのに気付いて目覚めた。
明かりを点けると口の周りや枕やシーツが血塗れ。血の塊(血餅)を噛んで再出血している。
眠いので血の塊を吐き出しただけで再び寝るが、口へ血が溜まった不快感で直ぐに目覚める。
え〜い糞!深夜1時なのに…、折り畳んだガーゼを患部へ挟んで噛んで圧迫止血を始める。
30分後に確認すると、ガーゼは血塗れ。
血が止まり難い理由は傷の大きさもあるが口中が唾で濡れているのが大きな理由だと思ったので、次は止血しながら口から呼吸してみると、30分後の出血量はガーゼの半分。
止まったと思うが、念の為にガーゼを交換して30分の圧迫止血をやって確認するとガーゼの1/4程度の血。
起きてきた妻に頼んでスマホで患部を撮影して貰うと、血餅(口内のゼリー状のかさぶた)は歯茎からはみ出さずに綺麗に出来ており、血も流れてない。
本来なら抜歯の2時間後にこうなる筈だったのに…、もう2時半。
抜歯中に臼歯が3つに割れ、ドリルで削ったりと苦労して抜かれたので傷が大きかったと思われ、縫合した方が良かったのかも。
ようやくほぼ完全な止血に成功したが、再出血が心配だし眠いしで、何も食べないまま寝る。
翌朝は7時半頃に目覚め、歯を磨くのも口を濯ぐのも再出血の不安があり、治療後に水と薬しか口にしてないので「まあいいかw」と、そのまま豆乳とビタミン入りゼリーの朝食。
昼は鶏のスープへご飯を入れ雑炊風にして腹へ流し込む。
夕食になってようやく普通の食事を始め、歯磨きも出来た。
薬は火曜の朝までなので、お酒はそこまで我慢だ。
奥歯が2本無くなると食事はかなり不便に感じるが、しばらくすると慣れる筈。
娘が進学して少し余裕が出来ればしっかり噛める歯を入れたい。
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