めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

2001年宇宙の旅

2007-03-02 12:23:34 | cinema
言わずと知れたキューブリック。
私はキューブリック作品の中では『時計仕掛けのオレンジ』が大好き!!
以前はレーザーデスクもご購入してしまったほど。(しかしレーザーは壊れたのです)
アレックスに倣って左だけつけまつげをつけた事もあるほど。(ホントは右なんですけどね)

さて、この映画を観たのは、何年前だろう?映画館でリバイバルの時に観た。
どうしても気になるのは月面での歩行。1/6の重力の歩き方はできなかったのだろう。
月面基地での会議場面もどうみてみ地球でとっているわけで、納得感がない。
細かい所ではパンナムが宇宙飛行船を運航していたり、こまごまと面白い。
船内のディスプレイ群の表示はさすがに古くさいけれどそれでもなかなか楽しませてくれる。
宇宙食についてはずいぶんと様変わりしたのだろう。現在ではペースト状のものを
主体にはしていなくなってしまった。
なんと言っても、ボーマンが運動のために船内をグルグル走る場面。
よくぞ撮影した物だ。
同じく、パンナムのフライトアテンダントがマジックテープで床を歩き
そのまま回転する場面も途中までは向こう側を回転させ、人が歩き始めたと
同時に今度はカメラ側をまわしたのだろうか。

最初の猿人の場面では足を踏みならすシーンが何とも笑った。
あれって人間的すぎるような?

しかし、以前はHALはもっと感情を押し殺した感じがしていたのだけれど
今回見直してみて、おや?感情をかなり全面にだしているなと感じた。
しばらく前に『HAL伝説』を読んでいて、AIというものの考え方
発達の仕方などなかなか面白い考察をしていた。
AIを考えたとき、人間を出発点としてそれに拘泥してしまっているという。

HALがだんだんと”自我”を無くしていき、死ぬのが恐いというあたりが
とても興味深い。このあたりはどうしてもフィクションだし、誇張されているのは
しかたのないことだろう。それにつけてもデイジーは名曲だ。

オッデセイというからには、やはり旅というより、冒険奇譚の末の帰還という
イメージがある。
スターチャイルドになってボーマンは帰ってきたというか新たな知性体として
地球を見ていると言う事なのだろうと思っている。
人間は、はたして自力で次の世代へとシフトするのだろうか。
人は人を超える時がくるのだろうか。
そのキーは遺伝子が握っているのか、意思が握っているのか、外的要因なのか。
私はその次世代を観察してみたいけれど当然ながらそれまで、
脳も臓器も持ちこたえられない。


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