ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第77回。
毎週のゲームソフトの販売本数を予想し、ポイントを競うYSO3の参加型企画【Y1】もよそしく!
※次回の【週刊ゲーム市場分析】はファミ通TOP30の更新日(1月7日)以降の掲載となります。具体的な更新日は未定です。
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今回のファミ通TOP30(ファミ通.com掲載データをYSO3のメインBBSにコピペ)
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数はアニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
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■「とびだせ どうぶつの森」は週間40万本を販売、3DS初の累計200万本突破
今回も首位は3DS「とびだせ どうぶつの森」。クリスマス直前の集計期間ということもあり週間40.0万本を販売、発売から7週で早くも累計200万本を突破している(累計212.3万本)。DSの「おいでよ どうぶつの森」は7週間で149.2万本を販売していたので、今作はその1.4倍のペースの販売ながら、なおも品薄が続いていることになる。
■PSP「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」「AKB 1/149 恋愛総選挙」も上位ランクイン
2位と3位はPSPの「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」と「AKB1/149 恋愛総選挙」が続いた。「ワンピース」のゲームは、かつては「グランドバトル!」シリーズが、最近では「海賊無双」が累計50万本を突破する販売となったが、携帯ゲーム機ではそこまでの実績はなかった。ここでその携帯ゲーム機における「ワンピース」の販売実績を掲載してみる。
今作はPSPで初の「ワンピース」となったが、2010年発売のDS「ギガントバトル!」(初週13.5万本)を抜いて1位の初週本数となった。今後もPSPで「ワンピース」シリーズが発売されていく可能性は十分にありそうだ。
バンダイナムコゲームスが発売する「AKB」のゲームの販売実績も掲載。
「AKB 1/149 恋愛総選挙」はPSP版とVITA版の合計でも前作比約7割の出足と、ややパワーダウン。しかしシリーズ3作目でも累計30万本前後が狙えるスタートを切っている。
■2012年は縮小に転じるも、キャラクターゲーム市場ではなおも4割近いシェアを誇るPSP市場
PSPは後継機のVITAが登場したこともあり、2012年は市場が縮小した。そのVITAへの移行もあまりうまくいっているように見えず、PSP・VITA市場の合計でも、2011年の実績を大きく割り込むことは確実となっている。
PSP市場はこちらの記事でも書いた通り、個々のタイトルをみるとそれほど大きくは落ち込んでいない。しかしこれまでPSP市場の中心だった「モンスターハンターポータブル」や「ファイナルファンタジー」シリーズといったビッグタイトルが登場しなかった影響が大きかったようだ。
そんな中、PSPではキャラクター(版権)ゲームの好調が続いている。上記の「ワンピース」や「AKB」もそれに当たるが、ここで直近5年間のキャラクター市場に占めるPSP市場のシェアを調べてみた。
見ての通り、PSPは相対的にキャラクターゲーム市場が非常に強い。2011年はゲーム市場全体におけるPSP市場のシェアは3割弱だったが、キャラクター市場に占めるPSP市場のシェアはなんと6割近くにもなる。2012年は縮小したものの、それでも4割近いシェアを誇っている(2位はPS3で約29%、3位は3DSで約25%と続く)。
PSPのキャラクターゲームは、2013年に入っても、昨年のみでライトノベルが276万部を売り上げ、アニメディスクの販売も好調な「ソードアート・オンライン」や、バンダイナムコゲームスの「HEROES’ VS(ヒーローズバーサス)」や「バトルロボット魂」の発売が控えている。PSP市場は全体に占めるシェアでは縮小していくかもしれないが、今後もキャラクターゲーム市場における存在感は大きそうだ。
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毎週のゲームソフトの販売本数を予想し、ポイントを競うYSO3の参加型企画【Y1】もよそしく!
※次回の【週刊ゲーム市場分析】はファミ通TOP30の更新日(1月7日)以降の掲載となります。具体的な更新日は未定です。
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今回のファミ通TOP30(ファミ通.com掲載データをYSO3のメインBBSにコピペ)
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数はアニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
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■「とびだせ どうぶつの森」は週間40万本を販売、3DS初の累計200万本突破
今回も首位は3DS「とびだせ どうぶつの森」。クリスマス直前の集計期間ということもあり週間40.0万本を販売、発売から7週で早くも累計200万本を突破している(累計212.3万本)。DSの「おいでよ どうぶつの森」は7週間で149.2万本を販売していたので、今作はその1.4倍のペースの販売ながら、なおも品薄が続いていることになる。
■PSP「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」「AKB 1/149 恋愛総選挙」も上位ランクイン
2位と3位はPSPの「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」と「AKB1/149 恋愛総選挙」が続いた。「ワンピース」のゲームは、かつては「グランドバトル!」シリーズが、最近では「海賊無双」が累計50万本を突破する販売となったが、携帯ゲーム機ではそこまでの実績はなかった。ここでその携帯ゲーム機における「ワンピース」の販売実績を掲載してみる。
今作はPSPで初の「ワンピース」となったが、2010年発売のDS「ギガントバトル!」(初週13.5万本)を抜いて1位の初週本数となった。今後もPSPで「ワンピース」シリーズが発売されていく可能性は十分にありそうだ。
バンダイナムコゲームスが発売する「AKB」のゲームの販売実績も掲載。
「AKB 1/149 恋愛総選挙」はPSP版とVITA版の合計でも前作比約7割の出足と、ややパワーダウン。しかしシリーズ3作目でも累計30万本前後が狙えるスタートを切っている。
■2012年は縮小に転じるも、キャラクターゲーム市場ではなおも4割近いシェアを誇るPSP市場
PSPは後継機のVITAが登場したこともあり、2012年は市場が縮小した。そのVITAへの移行もあまりうまくいっているように見えず、PSP・VITA市場の合計でも、2011年の実績を大きく割り込むことは確実となっている。
PSP市場はこちらの記事でも書いた通り、個々のタイトルをみるとそれほど大きくは落ち込んでいない。しかしこれまでPSP市場の中心だった「モンスターハンターポータブル」や「ファイナルファンタジー」シリーズといったビッグタイトルが登場しなかった影響が大きかったようだ。
そんな中、PSPではキャラクター(版権)ゲームの好調が続いている。上記の「ワンピース」や「AKB」もそれに当たるが、ここで直近5年間のキャラクター市場に占めるPSP市場のシェアを調べてみた。
見ての通り、PSPは相対的にキャラクターゲーム市場が非常に強い。2011年はゲーム市場全体におけるPSP市場のシェアは3割弱だったが、キャラクター市場に占めるPSP市場のシェアはなんと6割近くにもなる。2012年は縮小したものの、それでも4割近いシェアを誇っている(2位はPS3で約29%、3位は3DSで約25%と続く)。
PSPのキャラクターゲームは、2013年に入っても、昨年のみでライトノベルが276万部を売り上げ、アニメディスクの販売も好調な「ソードアート・オンライン」や、バンダイナムコゲームスの「HEROES’ VS(ヒーローズバーサス)」や「バトルロボット魂」の発売が控えている。PSP市場は全体に占めるシェアでは縮小していくかもしれないが、今後もキャラクターゲーム市場における存在感は大きそうだ。
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