ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第79回。
毎週のゲームソフトの販売本数を予想し、ポイントを競うYSO3の参加型企画【Y1】もよそしく!
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→今回のファミ通TOP30
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数はアニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
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■新展開「ディーエムシー デビル メイ クライ」は「デビル メイ クライ 4」の約5割の出足
今回の首位は「ディーエムシー デビル メイ クライ」(PS3)。360版も含めると12.1万本の初週本数となった。ここでいつものようにシリーズの販売実績を掲載してみる。
「デビル メイ クライ」シリーズはPS3と360で発売された「4」でいったん盛り返したが、主人公「ダンテ」のデザインを変更するなど新展開を見せた今作は、「4」(初週合計25.3万本)の約5割の出足に留まった。今後もこの「ディーエムシー」の路線を引き継ぐのか、従来のキャラで「デビル メイ クライ 5」としてシリーズを続けていくか、注目されるところだ。
■Wii UはWiiの6割の販売推移、苦戦を強いられる“次世代ゲーム機”
発売から7週が経過した新ハードWii U。ここで旧Wiiと販売台数を比較してみた。
※旧Wiiは12月1週目、Wii Uは12月2週目の発売。
Wii Uは発売直後こそWiiと同程度の推移を見せていたものの、Wiiと比較してクリスマス商戦での盛り上がりに欠け、年明けも伸び悩む形となっており、発売から7週経過時点ではWiiと比較して6割の累計販売台数に留まっている。
今世代の“次世代ゲーム機”と言えば2011年発売の3DSとVITAがあるが、両機種の発売直後(10週目まで)の累計販売台数を旧世代機と比較したグラフを掲載してみた。
発売から10週目経過時点で3DSはDSと比較して約6割の台数、VITAは発売週こそ品薄だったPSPを大きく上回るスタートを切っていたものの、こちらも10週目終了時点ではPSPと比較して7割の台数まで落ち込んだ。今世代の“次世代ゲーム機”は、発売直後こそコアなゲームファンの指名買いによるものなのか、旧世代機と遜色のない販売実績を残しているが、その後は苦戦を強いられる傾向が続いているようだ。
その後の3DSとVITAの販売推移は今さら掲載するまでもないが、3DSは累計1000万台突破、そして今回でちょうど発売から100週目なのでグラフを更新してみた。
3DSは発売から半年で本体価格を1万円値下げするサプライズで販売が急伸、その後もDSにはなかった「モンスターハンター」シリーズの発売などで一時はDSを上回る販売推移をみせた。あと4週で発売から丸2年を迎えるが、累計販売台数はDSの85%前後になるとみられる。
一方、VITAには3DSのようなサプライズはなく、現時点(発売から58週目)の比較でPSPの約4割の累計販売台数に留まっており、3DSとVITAはその後の販売推移で明暗を分けた形となった。
発売からまだ7週しか経過していないWii Uは、現時点で3DSほどのサプライズが必要なのかは分からないが、今後のソフトラインナップは非常に弱く、週間販売台数が急上昇するようなトピックスもない。しばらくは苦戦を強いられそうだ。おそらく任天堂は3DSのような思い切った方策は取りたくないところだろうが、“サプライズ”は何も本体価格の値下げだけとは限らない。今後の販売戦略が注目されるところだ。
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※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
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■新展開「ディーエムシー デビル メイ クライ」は「デビル メイ クライ 4」の約5割の出足
今回の首位は「ディーエムシー デビル メイ クライ」(PS3)。360版も含めると12.1万本の初週本数となった。ここでいつものようにシリーズの販売実績を掲載してみる。
「デビル メイ クライ」シリーズはPS3と360で発売された「4」でいったん盛り返したが、主人公「ダンテ」のデザインを変更するなど新展開を見せた今作は、「4」(初週合計25.3万本)の約5割の出足に留まった。今後もこの「ディーエムシー」の路線を引き継ぐのか、従来のキャラで「デビル メイ クライ 5」としてシリーズを続けていくか、注目されるところだ。
■Wii UはWiiの6割の販売推移、苦戦を強いられる“次世代ゲーム機”
発売から7週が経過した新ハードWii U。ここで旧Wiiと販売台数を比較してみた。
※旧Wiiは12月1週目、Wii Uは12月2週目の発売。
Wii Uは発売直後こそWiiと同程度の推移を見せていたものの、Wiiと比較してクリスマス商戦での盛り上がりに欠け、年明けも伸び悩む形となっており、発売から7週経過時点ではWiiと比較して6割の累計販売台数に留まっている。
今世代の“次世代ゲーム機”と言えば2011年発売の3DSとVITAがあるが、両機種の発売直後(10週目まで)の累計販売台数を旧世代機と比較したグラフを掲載してみた。
発売から10週目経過時点で3DSはDSと比較して約6割の台数、VITAは発売週こそ品薄だったPSPを大きく上回るスタートを切っていたものの、こちらも10週目終了時点ではPSPと比較して7割の台数まで落ち込んだ。今世代の“次世代ゲーム機”は、発売直後こそコアなゲームファンの指名買いによるものなのか、旧世代機と遜色のない販売実績を残しているが、その後は苦戦を強いられる傾向が続いているようだ。
その後の3DSとVITAの販売推移は今さら掲載するまでもないが、3DSは累計1000万台突破、そして今回でちょうど発売から100週目なのでグラフを更新してみた。
3DSは発売から半年で本体価格を1万円値下げするサプライズで販売が急伸、その後もDSにはなかった「モンスターハンター」シリーズの発売などで一時はDSを上回る販売推移をみせた。あと4週で発売から丸2年を迎えるが、累計販売台数はDSの85%前後になるとみられる。
一方、VITAには3DSのようなサプライズはなく、現時点(発売から58週目)の比較でPSPの約4割の累計販売台数に留まっており、3DSとVITAはその後の販売推移で明暗を分けた形となった。
発売からまだ7週しか経過していないWii Uは、現時点で3DSほどのサプライズが必要なのかは分からないが、今後のソフトラインナップは非常に弱く、週間販売台数が急上昇するようなトピックスもない。しばらくは苦戦を強いられそうだ。おそらく任天堂は3DSのような思い切った方策は取りたくないところだろうが、“サプライズ”は何も本体価格の値下げだけとは限らない。今後の販売戦略が注目されるところだ。
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