しかし・・・ここで村瀬君は軽い頭痛
が、さやかさんは胃が気持ち悪い
。村瀬君は「大丈夫です
!」と言うことだったけど、さやかさんはもう顔色が無い
。唇も白っぽいし
。胃が気持ち悪くて食べられない
らしく、朝からほとんど食べていないし、食べられない状態
。登る前から、無理しない
、リタイヤあり
の約束。そして、その時に来ていた私の父からのメール
(携帯
バリ3です!)に励まされ、さやかさんも英断
をしました。
「頂上は逃げていかない。一歩あるけば一歩近づく・・・追伸 皆さんも元気なようだから皆で力を出して弱気にならず戦いを挑め!そこまで行ったんだから、どうしてもだめな方が出たら、そこからはアタック隊を編成してやってみることだ。」 さやかさんは「止めます。」
と。九合目の山室にさやかさんを残して、6人で九合五勺を目指しました
。もうかなりの勾配
。休憩しながら歩いて、辿り着いた九合五勺の山室
。村瀬君はまだ頭痛がしていました
。こりゃ、完全に高山病の症状だな
と思ったので、「下山
すれば治るよ
」と話したのですが・・・会社の野球部のエース
はまた「大丈夫です!
」と。この九合五勺の山室は、胸突山荘
という名前。看板にも“胸突き八丁”
の文字が・・・。小屋
を出ると、確かに
。かなり急で厳しそうな道が、せり立った道が待っていました
。一歩の歩幅が更に短くなり
、一歩が半歩くらい
(私だけ?
)。上を見るとボヤキたくなる感じ
。上を見ないで、自分の足元
だけ見て歩きました。これって、色んなことに通じるな、大事だな
って思いながら登りました。歩幅が短くなっても、一歩は一歩
。ほんのわずかでも、着実に前に進んでいる
。そしてついに
!石段を登った先が開けました
!なんと山頂
!ここが富士山の
!お昼前の、ちょうど11時頃
。なんと!本当に着いちゃった
!誰も泣いてなくって恥ずかしかったので、私はその嬉しさからこみ上げてくる涙
をこらえると、満面の笑み
が自然に出てきました。やったー
!すごーい
!って感じです。日本一の山を制覇した達成感って、すごい
!いろんな人に支えられて
、なんとか辿り着きました
。本当に感謝感謝、感謝
の気持ちです。お宮さんに参拝
して、山頂の郵便局
に行って、少し休んでから、さやかさんの待つ九合目に向かって今度は下りです
。
つづく





















































つづく

