こんにちは! スタッフの井嶋敦子です。
第2期は、2冊同時発売。12月4日予定です。
こわいは、こわいぞ(なんじゃそれ)。ほんとに怖いです。
『東北こわい物語』『東北スイーツ物語』
執筆者は、こわいが、もえぎ桃、ちばるりこ、みどりネコ、野泉マヤ、佐々木ひとみ、吉田桃子。
スイーツが、もえぎ桃、みどりネコ、田沢五月、千秋つむぎ、おしのともこ、吉田桃子。
豪華です。また後日タイトルや内容などお知らせしますね!
スイーツは、胸キュン。じんわり。
現在予約受付中です。どうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは!
スタッフのもえぎ桃です。
青い鳥文庫から『小説 星降る王国のニナ』が発売になりました!
こちらは王道のハイファンタジー‼️
リカチ先生原作の漫画は第46回講談社漫画賞少女部門を受賞⭐️
現在、テレビアニメも放送中です。
原作は一気読み必至のおもしろさで、ノベライズは1〜2巻の後半までの内容となります。
よろしくお願いします!
<ノベライズのお話>
書く方むけのお話です。作品については書いておりませんので、興味のない方はスルーしてくださいね。
星ニナで、ノベライズは3作目となります。
ノベライズ。書く前は「おもしろいストーリーが先にもうできあがってるのだから、オリジナルより楽なのでは?」と思っていましたが、とんでもない勘違いでした。。。
あくまで私の場合ですが、ノベライズで毎回苦しむのは、主に次の3点。
①絵が美しすぎて文字に起こせない
②場面の再構成ができない
③漫画ではおもしろいギャグが文字だとオチない
①絵が美しすぎて文字に起こせない……
文字にしようとして初めて気づいた、漫画の「表現力」のすごさ。
例えば、見つめられ見つめ返し、劇的に2人の関係性が変わったことがわかるシーン。
ぐぐっと引き込まれる、心がキュッとする、そんなシーン。
え?これどうやって書けばいいの?となります。
セリフがないし、なにより美しすぎる!
「彼の美しい瞳に見つめられてドキッとした」じゃダメでしょ?笑
だいぶ苦しみましたが、今は「このシーンを文字で超えることはできない」と最初にあきらめてハードルを下げまくって、それから「せめて雰囲気壊さないように、ベストな表現を!」と、延々と試行錯誤して書いています。
②再構成ができない
ノベライズはほぼ原作通りのシーン、セリフで進めます。
例えば、漫画では遠景から入って、その後にメインキャラが出てくる場合。
児童書だとメインキャラが最初に出てきて、そこから遠景に戻ったほうがわかりやすいかな?と思いますが、こういった再構成みたいなことは私はあまりしないようにしています。
当たり前のようですが、これがけっこう大変なときもあります。
まず、脚本(すみません、本当の脚本がどんなものか知らないのでイメージです)ぽくなってしまう。
複数のキャラがわちゃわちゃしていると、誰のセリフか文章でわかるようにするのが私の筆力だと大変。。。
「原作通り」と「小説としておもしろく」の両立。遠い道のりです。がんばります。
③漫画ではおもしろいギャグが文字だとオチない
ツッコミのセリフ、ちょっとしたひとこと。漫画では笑っちゃうシーンが、おもしろくできない……。
漫画のコマの中にある空気感やキャラの表情、そしてセンスあるセリフ。
これを文字でどうとらえていけばいいのか。毎回悩みます。
これも「超えられないけれどもベストな表現を探そう」とずっと手探りです。
つらつらと書いてしまいました。
ではでは、今日も1日がんばりましょう!
スタッフのもえぎ桃です。
青い鳥文庫『トモダチデスゲーム』の最終巻が、11月13日発売となります📘
2年半でシリーズ8巻となりました。
SNS、倫理、犯罪、裁判、ゲーム課金、特殊詐欺、そして学校や友達のこと。
デスゲームですが、裏テーマとして社会学的な概念や知識をどこかで入れたいと思った作品です。
「概念や知識」というのは、「答え」ではない、という意味です。
例えばトモダチデスゲーム3巻「嘘つきは泥棒の始まり」では犯罪ゲームと裁判ゲーム。
「犯罪はダメ」と説くのではなく、「犯罪って何?」「犯罪するとどうなるの?」ということがなんとなくわかる。
そもそも犯罪をなぜしちゃいけないの? どうして罰するの?
おもしろく読んで、”なんとなく”、犯罪というものの概念が内に作られていくような。
最終巻では「選挙」が裏テーマ。
おりしも選挙イヤーですが、現実の選挙とはまったく関係ありません。
選挙って何?というのが、”なんとなく”わかるといいなと思います。
筆力の都合でうまくは書けませんでしたが、挑戦できたことにまずは満足!
どうぞよろしくお願いします。
https://cocreco.kodansha.co.jp/aoitori/aoitoribooks/0000398521
みちのく童話賞は、3回開催しましたが、私たちみちのく童話会スタッフは、引き続き東北の書き手を応援しています。受賞者の皆さまのその後のご活躍も、耳に入ってきています。
第1回大賞受賞のみどりネコさんは、みちのく童話会スタッフとなっていただき、このたび、「東北6つの物語」シリーズ・『東北ふしぎ物語』でアンソロジーデビューを果たしました。「Tのかまくら」という秋田県横手市の行事かまくら祭りで起きる不思議な出来事を、書いています。ぜひお読みください。「東北6つの物語」シリーズ、年内発売の第2期でも書いてますよ! お楽しみに!
同じく、第1回委員長賞受賞された宮古一加さん(受賞時は別名)は、第36回日本動物児童文学賞で、見事大賞をご受賞! 作品名は「亀吉の瞳」です。読ませていただきましたが、よかったー! これからますますご活躍される予感がします。
おめでとうございます!!
そして第2回、第3回と連続受賞の祐峰将護さんは、今年岩手芸術祭児童文学の部で優秀賞をご受賞されました。
他にも、大きな賞で最終選考に残った方もいらっしゃいます。きっと近いうちにデビューされるのではと、期待でいっぱい。頑張ってください!!
あかね書房から出た新刊『アゲイン アゲイン』です。
表紙の矢印がキーワード。
自分のことは自分で決めたい。いろんなことを親に決められてきた亜麻音は、ある日予定していたおばあちゃんち行きを、バーベキューに勝手に変更されて(パパが友達と会うため)、「逃げろ」と家を飛び出します。行った先は、学校をずっと休んでいる友達マリナちゃんちでした。
マリナちゃんは以前ゲーム好きだったのに、今はもうやってません。それは「自分で決めた」というマリナちゃん。でも学校に行くことは決めれずにいます。
そこで登場するのが、矢印。亜麻音はまずは、その矢印をバーベキューをする川の方へ向けます。パパに決められていくのではなく、自分で行くと決めるのです。マリナちゃん親子もいっしょに行くことにあります。
さて、自分で決めるのには、責任も伴います。決めたことの結果、うまくいかない場合、人の責任にはできません。
なんてことを小学生にも感じてもらえるように書きました。ぜひ、読んでいただきたいです!
先日で、「東北6つの物語」第1期3冊の執筆者裏話完走しました。
途中別のお知らせが入ったりしてましたが、このたび、ずっと続けて読むことができるよう、並べかえましたので、改めてお楽しみいただけたらと思います。(イラストこぼれ話は、途中に挟んだままです)
東北は一気に冬に向かっています。
おいしいものを食べて、冬支度をなさってくだい。
第2期「東北スイーツ物語」「東北こわい物語」は年内発売予定です。
そして年明けには「東北偉人物語」。こちらも進んでおります。
お楽しみに!
こんにちは。みちのく童話会スタッフの 岩崎まさえ です。
『東北おいしい物語』では、宮城県の笹かまぼこと牛タンをテーマに
「おとなボタン」を書きました。
宮城県のおいしい物と聞かれたら、隣県の岩手に住む私でも
「笹かまぼこと牛タン」とこたえます。仙台の駅や街中で、
〝笹かまぼこ〟〝牛タン〟の文字をよく見かけます。
ところが、地元の人は家庭で、牛タンはあまり食べないと知りました。
おいしいというより、あこがれの味なんだそうです。
さぁ、たいへん。大人でもなかなか食べない牛タンを、
物語の子どもたちに、どうやって食べさせよう……。
そこで思いついたのが、タイトルにもなった「おとなボタン」です。
このボタンを押したら、子どもでも大人の味がわかるというもの。
大人たちが「おとなの味」と言って、なかなか食べさせてくれない、
牛タンと笹かまぼこも、これを押すと食べることができる
はずでしたが、創作の神様はそう簡単に、させてくれませんでした。
ああだ、こうだと、苦労して、やっと主人公の子どもに
食べさせられたときは、ホッとしました。
さあ、子どもたちが初めて食べた牛タンと
わさびをつけた笹かまぼこの味は、
いったい どんなだったでしょうか。
ぜひ、本でたしかめてくださいね。
ところで、『東北おいしい物語』を担当したスタッフが、
このブログで創作裏話を紹介するとき、必ず表紙をアップしております。
じつは、途中から、微妙に表紙の絵が変わっています。
お気づきでしたか。
変わったところを見つけていただいても、なにも出ませんが、
座敷わらしのような、こんないたずらがお気に召しましたなら、
ぜひぜひ、東北にも おいでくなんせ。
こんにちは。みちのく童話会スタッフ ちばるりこ です。
みなさま 食欲の秋ですね。ぜひ、東北の美味しいものを味わっていただきたいです。
私は、盛岡三大麺をテーマにした物語を書きました。
わんこそばも じゃじゃ麺も すごくおいしいのですが、
私にとって一番インパクトがあったのは冷麺でした。
初めて冷麺を食べたときのエピソードを紹介します。
案外、地元でも食べたことがないっていう人もあるもので、
かくいう私も冷麺を初めて食べたのは、大学生の頃でした。
その当時、高校生だったにもかかわらずグルメだった従弟が、お勧めのお店に連れて行ってくれました。
従弟は、当然のように「特辛二つ」と一番辛い段階の冷麺を注文。
そのときは、そういうものかと思ったのですが……。
冷麵を口に入れ、あまりの辛さにビックリ!!
急いで、卵を食べようとすると、従弟が「それはまだ早い」と。
スイカを食べようとすると、「それは最後だ」と。
「とにかく麺をすすれ。休まずに食べろ」と食べ方の指示をします。
「辛い辛い」「もう二度と食べるもんか」と心で繰り返し、涙を流しながらも、なんとか完食。
そのときの感覚は忘れられません。
まるで、マラソンを完走したアスリートのような充実感。
しばらくすると、あの味が忘れられなくて、また食べに行きました。
その繰り返しで、すっかり冷麺好きになりました。
物語中の伝と兄ちゃんのかけ合いは、私と従弟のほぼ実話なのです。
初めて食べる方は、別辛で注文した方がいいかも。
こんにちは。みちのく童話会スタッフの野泉マヤです。
『東北おいしい物語』では、山形の芋煮会をテーマに書きました。
山形の芋煮は、本当に美味しいんです!取材をすればするほど(芋煮を食べれば食べるほど)、ハマります。
私が住む宮城県でも芋煮会はするのですが、毎年必ずするものではなく、バーベキューのかたわらで汁ものを作るくらいのわき役です。
それが山形では、芋煮が主役なんです。芋煮を作るところから楽しむんです。なんでも、正月、お盆、芋煮会という年中行事レベルらしいです。取材をしていて、芋煮愛も感じました。
すっかり有名になった「日本一の芋煮フェスティバル」は、毎年9月に山形市内の河川敷で行われます。巨大な鍋で、大量の肉と野菜を入れて、パワーショベルでかき回して……。パフォーマンス的には、すごいけど味は期待できないなと思いつつ、取材のために参加してみました。
ところが、予想を大幅に超える美味しさでした!
そりゃそうなんです。材料は砂糖以外、全て山形産。美味しい山形牛、美味しいしょう油、美味しい日本酒、美味しいネギにこんにゃく。里芋なんて、この芋煮のために特別な畑で作るそうです。そしてそれらを、山形市内の一流の料理人たちが味付けするんです。とても贅沢な一杯なんですよ。
このイベントは、心から芋煮を愛する人たちでなければ、決してできないだろうなと思いました。
日本一ではなくても、秋は、山形県内のあちこちの市町村で芋煮イベントをしています。地域によって具材が微妙に違い、「おらほが一番美味しいんだ」という芋煮論争も起こるとか。
とにかく、百聞はひと味に如かずで、食べてみてください。
でも、食堂やレストランのは、イマイチですよ。やっぱり、芋煮は川原で食べないと。
澄みきった青空の下、白い雲と遠くの山々、そして飛び交う赤とんぼを眺めながら味わう。
それが、芋煮です!
(画像は、芋煮発祥の地と言われる中山町の、鍋かけの松。江戸時代は、こうして芋煮をしたと伝えられる)