この度、新日本出版社より『ぼくんちの震災日記』を上梓いたしました。ご多忙のところ恐縮ですが、ご高覧賜れば幸甚に存じます。
この作品は、仙台に住むある家族の、東日本大震災発生からの4日間を描いた作品です。家族は無事、家もなんとか住める状態ではあるけれど、電気・ガス・水道といったライフラインが全て止まり、食料も底を尽きかけている……。主人公の家族は、自力でこの困難を乗り越えようと、「がんばろう週間」と名付けて力を尽くします。
主人公とその家族が体験したことのほとんどは、私自身の体験です。
怪我もなく、何とか自宅で過ごすことが出来た私の体験は、深刻な被害を受けた沿岸部の方々のそれとは比ぶべくもない些細なものですが、今後また予想されているような大きな地震が発生した時、同じように「在宅避難」をする方は大勢いるはず。そのとき、何かしらの力になればとの思いから物語にいたしました。
震災の経験から学んだことは、困難に遭遇した時、今できることに精一杯取り組むことで、「たへんな日々」を「がんばった日々」に上書きすることもできるということでした。前ぶれもなくやってくる厄災に、《心》も備えていただけたらと願っています。 佐々木ひとみ
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本日2月20日発売です。どうぞたくさんの方に届きますように。そして、あの日のこと、あの日からのこと、これからのことを思っていただけますように、(お)