緑陰が恋しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
この度、宮城県在住の作家 佐々木ひとみ、野泉マヤ、堀米薫の三人で、新日本出版社より『みちのく妖怪ツアー 謎解き編』を出版いたしました。
ご高覧いただければ、幸甚に存じます。
この作品は、2018年に出版した、『みちのく妖怪ツアー』シリーズの第6弾にあたります。自然災害や大飢饉など、数々の困難を乗り越えてきた東北の人々にとって妖怪は、いつの時代も怖いものであると同時に、心の拠りどころとなる大切な存在でもありました。それぞれの土地の歴史や自然、人々の思いが反映された〝土地の魂〟とも言える「みちのくの妖怪」たちを紹介したいとの思いから生まれたのが、『みちのく妖怪ツアー』シリーズでした。
『謎解き編』は、旅先や帰省先で「謎解きツアー」に参加したり、「謎解き」に挑戦する子どもたちの物語です。本作も、これまでのシリーズの流れを汲み、東北6県の妖怪とその土地ならではの食や風物が登場します。一見楽しげな「謎解きツアー」ですが、実はそのツアーを仕掛けたのは……。
「みちのくの奥深さ」と、ますますパワーアップしたダークな味わいを、お楽しみいただければ幸いです。
さらにこの夏は本書の出版に加え、宮城県登米市 横山不動尊にて、一昨年ご好評をいただいた「みちのく妖怪ツアー展」(仙台文学館)で使用されたパネルの展示、および作家三人による講演会も予定されております。 コロナ禍を乗り越えた今、観光地には人の姿がもどりつつあります。東北各地の夏祭りも、今年はコロナ禍前の規模で開催されるところが多いようです。感染症への用心は継続しつつ、子どもも大人も、伸びやかに夏を満喫していただきたい。できれば、妖怪の宝庫・みちのくに足を運んでいただきたいと願っています。どうぞよろしくお願い申し上げます(佐々木ひとみ)。
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シリーズ6作目となる本作、ぜひお読みください(お)。