みちのく童話会スタッフブログ

第3回を持ちまして、みちのく童話賞は終了ました。これからはみちのく童話会として、活動をしていきます。

みちのく童話会

 東日本大震災から10年のくぎりの2021年、東北地方の皆様から第1回みちのく童話賞を開催し、第3回まで、たくさんの作品、作家との出会いがありました。  童話賞終了後は、みちのく童話会として、活動を続けています。

「東北物語シリーズ」イラストこぼれ話

2024-08-28 | スタッフ便り

こんにちは みちのく童話会スタッフのおしのともこです。

「東北物語シリーズ」では、挿画を担当しました。

今日はイラストの制作秘話をお話ししますね!

 

「東北まつり物語」の場合

「祭り」は、地域の人と人をつなぐものであり、東北の魂でもあります。

その大切な祭りを描きたいと思いました。

挿画を描くときには、物語を何度も何度も読み込みます。

その物語の世界にどっぷりと入り込むイメージです。

必要があれば、その祭りの動画を見たり

歌や踊り、衣装や小物を調べたりします。

幸いにも今回は6つの祭りを観たことがあったため、

それぞれを思い出しながら絵を描いていきました。

 

一枚の絵を完成するまでにはラフスケッチを何枚も描きます。

特に、今回は表紙を描くふるやまたくさんとキャラクターを合わせるため、

服装や髪型を何回か描き直しました。

そんなふうに出来上がった「東北物語シリーズ」です。

東北の魅力が伝わりますように!

 

「青森ねぶた祭り」

母の生まれ故郷である青森は、私にとって「第二のふるさと」です。普段は大人しい青森県民の『魂の祭り』であるねぶた。そんな想いで描きました。

「福島わらじまつり」

初めて見たときは、わらじの大きさにびっくりしました!

全国一大きなわらじを心をひとつにしてかつぐ。祈りを込めて。

 

「仙台七夕まつり」

七夕飾りの華やかさ。

飾りをくぐると確かに、時を超えて不思議な世界に迷い込みそうな雰囲気です。

「山形花笠まつり」

うちの子どもが小学校のとき、発表会で踊った花笠踊り。大きな花笠をくるくる回してとても素敵でした。練習は羽奈みたいに大変だったかな?

 

 

「秋田竿燈まつり」

秋田で見た竿燈まつりの行列。身長の何倍もある提灯の竿は迫力満点!

子ども達も本当に上手でした。その影にはこんな練習とドラマがあったのかも。

「盛岡さんさ踊り」コロナ禍で地域の祭りは中止あるいは縮小して、例年のような活動ができないもどかしさがありました。そんな中でも香里のように、「あきらめずにできることをやろう!」と行動するパワー。大切だと思います。


『復活! まぼろしの小瀬菜だいこん』野泉マヤ作・丹地陽子絵(文研出版)

2024-08-23 | スタッフ新刊・活動紹介

  こんにちは。みちのく童話会スタッフ、野泉マヤです。

        

 これは、伝統野菜の継承をテーマとした物語です。

  6年前、地元の加美町に伝わる「小瀬菜大根」の存在を知りました。そして当時、地元でこの野菜をつくっている、たった一人の方と出会いました。その方は、小瀬菜大根を絶やしたくないという想いで、毎年作付けし、種とりをされていました。それがきっかけで、わたしは小瀬菜大根の継承活動に関わるようになり、伝統野菜の価値を知ることとなりました。

大量生産された見栄えの良い野菜が、季節を問わずに流通するのが当たり前になっている現在、その当たり前に逆行するような伝統野菜を継承していくことは、簡単ではありません。毎年、まずは知ってもらう、食べてもらうという活動をしている中、この野菜の魅力を子供たちにも伝えたいと考えました。

そうして、実際の活動の様子を交えながら書いた物語がこの作品です。

わたし自身、子供の頃は野菜が嫌いでした。きっと子供たちの多くは、野菜に興味がないだろうと思います。でも、伝統野菜を育んできた日本の食文化や、地域の財産でもある固有の野菜について、ぜひとも知って欲しいと願っています。

お忙しいところ恐縮ですが、このような作品をご高覧いただければ幸いです。画家の丹治陽子先生が描いてくださった、小瀬菜大根の花畑や素敵な挿画の数々もご堪能ください。


河北新報に広告~「東北6つの物語」

2024-08-17 | 日記

15日の河北新報の一面に、『東北6つの物語』の広告が出ました。

     

一面の下の部分は、大きくはないですが、実は広告料はかなりのものと聞いたことがあります。国土社さん、力を入れてくださってます。

 第二期は11~12月発売予定。こちらも、原稿はすでにお渡ししているので、本作りを頑張っていただいています。お楽しみに!     

 


秋田土崎空襲~『オオカミのお札』(二)正次が見た影

2024-08-16 | 日記

 こんにちは。みちのく童話会代表、おおぎやなぎちかです。

 先日は終戦の日でした。

 私の父は双子だったのですが、戦地からもどってきたけど、伯父は戦死しました。きょうは、姪と会って、父の話ができました。戦死した伯父にも、本当だったらつながっていた命があったはず。毎年 #終戦日 には、思います。そんな父と伯父をモデルに書いた本です。#オオカミのお札(二) 正次が見た影 戦時下

        

 秋田市土崎は、日本の最後の空襲があった地。小さいですが、資料館もあり、訪れたことがあります。赤をクリックすると、おおぎやなぎのブログに飛びます。

 この空襲を背景にした小説『なれのはて』(加藤シゲアキ)、読み応えありますよ。加藤さん、アイドルとしての活動はよくわかりませんが、小説家として応援したいです。


AIYA(秋田市での合評会)へのお誘い。

2024-08-14 | スタッフ新刊・活動紹介

こんにちは。みちのく童話会スタッフのおおぎやなぎちかです。

台風5号、岩手県の龍泉洞のニュースに驚きました。夏の一番お客さんが来る時期に、大変です。岩手での被害が多かったよう。お見舞いを申し上げます。

さて。

私は、秋田市出身なので、年に一度、秋田市で勉強会をしています。絵本・児童文学サークルAIYA(あいや)という会です。

 A 青森

 I 岩手

 Y 山形

 A 秋田

 秋田市へ参加可能な隣接している県のアルファベットが名前の由来です。「あいやー」って、秋田弁で「あらら」みたいな感じ。

 8月31日、秋田駅に隣接した施設アルヴェで、13:00から、行います。事前にメールで作品をメンバーに送っての合評会で、私からミニ講座もします。(今年、何にしよう。まだ考えてない)

 みちのく童話会では、井嶋敦子、ちばるりこがメンバー。

 もし、いらっしゃれる方、見学大歓迎ですので、ご連絡ください。もちろん、作品を出していただけたら、なおいいけど、作品なしでもOKですよ。

 このブログの左の方(PCだと)に、メッセージを送るというところがあります。そこからご連絡ください。ご自身のメルアドも、そちらへ。コメントでもいいのですが、連絡先など、個人情報は書かないようにしてください。

 みちのく童話会メール、michinokudowa@yahoo.co.jp こちらでもOKです。

    

 この本に載っている、「黒いリフト」(ちばるりこ)は、この会に出された作品。

 私の『パステルショートストーリー 友だちの木』にも、この会でいろいろ意見をいただいた作品を載せてますし、年内発売予定の長編は、昨年、メンバーに読んでいただいた本です。

 児童文学や絵本に興味のある方、初心者大歓迎(一度も書いたことがないけど、興味があるなど)です。


岩手日報・ABS秋田放送ラジオ・tbc東北放送ラジオ

2024-08-13 | スタッフ新刊・活動紹介

      

 本日、岩手日報ジュニアウィークリー のページに、「東北6つの物語」シリーズの記事が掲載されています。

 また9時からは、ABS秋田放送ラジオ「朝どりワイド秋田便」マヤの子育てランドに、おおぎやなぎちかが電話出演。

 13:45からは、佐々木ひとみが、tbc東北放送ラジオ「gogoはみみこいラジオな気分」みちのく児童文学リレーコーナーに、電話出演。それぞれ、このシリーズについて話します。
 帰省してらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。目や耳にとまって、本を読んでみたいと思っていただけたら嬉しいです。


IBC岩手放送テレビ~田沢五月

2024-08-12 | スタッフ新刊・活動紹介

8月5日、IBC岩手放送テレビのニュースエコー(夕方のニュース番組)で、田沢五月作の『海よ光れ! 3.11被災者を励ました学校新聞』(国土社)が、放送されました。赤をクリックすると、視聴できます。ぜひごらんください。

      

田沢五月は、岩手県沿岸出身。『東北ふしぎ物語』では、「ヤマセの中で見た町」を書いています。自然は美しさとの反面厳しさも。今も台風の被害が心配です。(お)

*文末に(お)とあるのは、みちのく童話会代表おおぎやなぎちか文責です。

 


地震、そして台風5号

2024-08-11 | 日記

 地震が続いています。

 そして今度は、東北地方を台風5号が直撃しそうです。

 どうか、被害が出ませんように。

      

これは、岩手県花巻市のイギリス海岸。今年はこのように賢治が歩いた岩場が露出したとのこと。

 地震に備え、防災用具、備蓄品のチェックを。

      

 スタッフ、佐々木ひとみの『ぼくんちの震災日記』では、災害に備えた心構えや用意しておいたほうがいいものなども書いてあります。ぜひ、ごらんください。


〝毎日5分でまなびの種まき〟都道府県のおはなし47

2024-08-10 | スタッフ新刊・活動紹介

こんにちは、みちのく童話会スタッフの岩崎まさえです。

8月1日『都道府県のおはなし47』が、JTBパブリッシングから出版されました。

児童書で活躍する10人の書き手が、腕を振るっています。

私も福島・愛知・高知・大分・沖縄の五県のおはなしを書きました。

おはなしにまつわるクイズあり、グルメあり、そして学びあり。

親子で楽しんでいただけたら、うれしいです。(岩崎まさえ)


『東北まつり物語』おまけページ

2024-08-09 | スタッフ新刊・活動紹介

     東北の6つの大きなお祭りは、終了しました。Xなどに流れてきた動画に胸熱でした。

  祭りが終わると一気に秋の気分ですね(暑いですが・・)。

 東北6つの物語」シリーズには、巻末におまけページがついてます。カラーで8ページ。

     

各巻にまつわる、こぼれ話や深く掘り下げた内容。物語では伝えきれなかった知識を補う形です。

カラー写真も満載。

「東北まつり物語」では、各県1つのお祭りの物語を載せましたが、もちろん、他にもたくさんお祭りはあるわけです。

      

 これは、岩手県北上市鬼剣舞。みちのく芸能まつりとして、岩手県の他のお祭りを総合的に紹介できる形になってます。この演舞の前には外山鹿踊り、根反鹿踊りなどもやっていました。

 おまけページには、これらも出てきません。各県4~5くらい。紹介してますがもっともっとあるわけです。神楽はまるで神が降臨したかのように厳かです。

 と、すべてを網羅はできてませんが、ぜひ、このおまけページもご覧ください。