『東北偉人物語』で新渡戸稲造のものがたりを書きました。
さて、旧五千円札の肖像にもなった人物ですが、何をした人か
こたえられますか?
じつは、たくさんのことをやっているので、一言では語れないと言われています。
稲造のことを、政治家 後藤新平 はこう表現しています。
「稲造なんか 西洋のご婦人を奥さんにして ハイカラぶっているけどねぇ、
なぁに、中身は洋服を着たサムライだよ」
そこで、タイトルを『洋服のサムライ』としました。
調べていた資料の一冊、
新渡戸の『幼き日の思い出』のあとがきを、メリー夫人が
書いていました。
夫人は稲造が育った環境を紹介するために、江戸時代の新渡戸家のことを
詳しく書いていました。アメリカ生まれの方が、こんなに日本の江戸時代を
書けるのかと、ビックリ。
ただ者ではありません!
そこで、メリー夫人の目を通して、稲造のことを語ることにしました。
がんばりやの稲造も、夫人には弱音をはいたり、グチをこぼしたりしていたと
思います。
で、稲造は何をした人かって?
えぇと、大学や高校の先生で、『武士道』『農業本論』みたいな本をいっぱい
書いて、台湾の土壌に適した作物を見つけて、世界平和のための国際連盟の
事務次官もやって……
あぁ、やっぱ一言では語れない。無理!!
ぜひ『東北偉人物語』、手に取ってくださいませ。 (岩崎まさえ)