こんにちは。みちのく童話会スタッフ井嶋敦子です。
『東北6つの物語』6冊目『東北偉人物語』で、山形県の偉人・土門拳を書かせていただきました。



こんにちは。みちのく童話会スタッフ井嶋敦子です。
『東北6つの物語』6冊目『東北偉人物語』で、山形県の偉人・土門拳を書かせていただきました。
こんにちは。みちのく童話会スタッフおおぎやなぎちかです。
『東北6つの物語』の6冊目『東北偉人物語』が発売になりました。
東北の偉人といえば、だれを思い浮かべるでしょう。宮沢賢治? 大谷翔平? どっちも岩手だ・・。では、秋田は? 私が書いたのは、秋田県にかほ市出身の探検家白瀬矗(のぶ)です。
白瀬矗は、日本人で初めて南極探検をした探検家です。南極観測船は「しらせ」でしょう? 直接人名を由来とすることはできない決まりなのだそうで、地名からとってますが、その地名が白瀬矗を由来としてつけられたものなのです。
世界発の南極点を踏破したのは、ノルウェーのアムンセン。そして、アムンセンに遅れて南極点に到達したものの、無事に帰ることができなかったのがスコット隊です。白瀬隊は、この二つの隊と同時期に南極を目指していたのです。秋田県にかほ市には、立派な記念館もあり、取材で行ってきました。
偉人伝といえば、子供時代があってこそ。
白瀬のわんぱくぶり。その後の苦労。南極から帰ってからの苦労。ぜひぜひ、読んでいただきたいです。映画化していただきたい。
シリーズ6冊そろって、壮観です。
東北の方も、東北以外の方も、ぜひお読みください。図書館は特に入れていただきたいと願っております!!
みなさんこんにちは! スタッフの田沢五月です。
『東北スーツ物語』では、「へっちょはいだら へっちょこだんご」(岩手)を書きました。
「へっちょこだんご」は甘い小豆の汁に、真ん中がくぼんだお団子が入ったおやつです。
今回は岩手の県北、二戸市を舞台に書きましたが、青森県や私の故郷である岩手の沿岸北部でも、以前はよく食べられていました。
子どもの頃、明治生まれの祖母といっしょによく作りました。手のひらで転がして丸め、中央を指でへこませた団子が、まな板の上に並びます。大きいものや小さいもの、いびつなものも……たくさんのおへそが並ぶと、楽しくて、くすくす笑ってしまいました。味よりもその光景が印象に残っています。
今では作る家庭は少なくなりましたが、二戸地区では、産直で必ずのように「へっちょこだんご」を売っています。女性たちが故郷の味を守り続けているそうです。
二戸といえば、「へっちょこだんご」と共に頭に浮かぶのが浄法寺塗(じょうぼうじぬり)です。
漆器は日本が誇る伝統工芸品ですが、国内各地で使用される漆のほとんどが輸入に頼らざるをえない状況で、国産漆はわずか5%といいます。そしてその7割が二戸市で生産され、国宝の修復などにも利用されています。 小学生も加わって、漆の木を育てる活動も行われています。
古くから伝えられてきた漆塗りの技を途絶えさせたくないとの思いも込めてこのお話を書きました。
えっ? 「へっちょはいだら」ってどんな意味かって?
それは……お話を読んでいただければ幸いです。
俳句絵本発売中です。
月刊誌なので、書店に並ぶのは一か月。でもバックナンバーを置いてくださってる書店さんも多いし、幼稚園保育園で定期購読しているところも多いですね。
発売から数日ですが、ゲラゲラ笑って聞いていたとか、嬉しい感想が届いています。
こんなふうに園長さんが俳句を詠むと、どんどんそれが現実になり、動物園は大変なことになっていきます。サトウマサノリさんイラストは、リアルなのにとぼけていて愉快。
ぜひ、お楽しみください。
こんな部活あります シリーズとして、小学校高学年から中学生に向けて作られたシリーズの一冊に書かせていただきました。
自分が俳人として学んだこと、児童文学を書くようになり、学んだこと、ビブリオバトルを経験して学んだことを、物語に詰め込みました。
言葉の力、言葉の魅力、言葉の大切さを日々感じる今、ぜひ読んでいただきたいです。
よろしくお願いいたします。
イラストは、彩田花道さん。光を感じるイラスト、素敵です。
みちのく童話会スタッフの野泉マヤです。
『東北こわい物語』では山形県の怖い物語「スノーモンスター」を担当しました。
樹氷のことをスノーモンスター(雪の化け物)と呼びますが、本当に怖いのはモンスターより吹雪なんですよ~。その恐怖の体験を元に、この物語を書きました。
私が住んでいる宮城県北西部は、年に一度あるかないかですが、高速道路が閉鎖されるくらいの地吹雪に見舞われることがあります。数年前には高速道路で玉突き事故があり、全国ニュースにもなりました。
高速道路が閉鎖されると、下の国道は大渋滞となります。以前、高等学校に勤務していた頃、ちょうど帰宅時にその地吹雪渋滞に遭遇したことがありました。いつもなら時速70キロくらいですいすい走れる道が、その夜は、のろのろ走っては止まる、の繰り返しでなかなか進みませんでした。
前方の丘を越える坂道には、車のテールランプが赤い数珠玉のようにつながっているのが見えました。
「こんなに多くの車が立ち往生してるんだ。いつになったら自宅へ帰れるのかな?」
普段なら30分で帰れるのに、既に車に乗ってから1時間もたっていました。
吹雪の風は強弱を繰り返します。弱めの時はテールランプのつながりも見えますが、強くなると真横から吹きつける雪以外、何も見えなくなります。うなり声をあげる激しい風に、車も揺らされます。
その時、私は恐怖に襲われました。「吹雪の中に、たった独りで取り残されてしまったのでは?」
もちろん、渋滞しているのですから、すぐ前にも後ろにも車を運転している人たちがいます。道沿いには民家もあるので、独りではありません。なのに、そんな錯覚によって恐怖を感じたのです。
吹雪の山で遭難した人が、避難小屋まであと一歩のところだったのに、なぜたどり着けなかったのか? という話を聞いたことがありました。遭難した人の気持ち、わかるような気がします。
物理的な距離は近くても、精神的な距離が遠くなり、孤立感に襲われる。
これが、吹雪の怖さです。
『東北こわい物語』を読んで、そんな吹雪を想像してみてくださいね。
こんにちは。みちのく童話会スタッフのみどりネコです。
このたび『東北こわい物語』に、秋田県の田沢湖に伝わる「辰子姫伝説」をモチーフにした「黒い石」という物語を書かせていただきました。
秋田にお住まいの方でしたら「辰子姫伝説」を一度は耳にしたことがあると思います。
その昔、辰子という美しい娘が観音様に永遠の美を願い、龍にされてしまいます。そのとき山が崩れ谷が裂け大きな湖ができました。辰子は最愛の母と別れ、深い湖の底に沈んでいきました。
「黒い石」を書く前に田沢湖を訪れてみると、辰子姫伝説は本当なのではないかと思えるほど田沢湖は美しく神秘的でした。
辰子姫のことを物語に書かせていただくのですから、ご挨拶をしなければなりません。
わたしは辰子姫に手を合わせ「貴方様の物語を書かせていただくことになりました。こわい話なんだども、なんとがごめんしてけれな(こわい話なのですが、どうかお許しください)」と心の中で辰子に語りかけました。(後半はなぜか秋田弁)
きっと辰子姫は許してくださったのでしょう。それから二年後、「東北こわい物語」は無事に刊行されました。暖かくなったらまた田沢湖に行ってみたいと思います。
皆様もぜひ一度足を運んでみてください。
物語は後半にかけて怖さが加速していきます。美しい田沢湖の写真(p.191 撮影:みどりネコ)と合わせてお楽しみください!
(みどりネコ)
大人気シリーズ、とうとう5巻。最終巻が発売になりました。
古くから「つくも神」と呼ばれる妖怪の一種「家守神」と出会った少年拓の物語。個性的なキャラの家守神達とのやりとりも、最後になりました。
表紙に出ているお蝶さんは、急須に描かれた蝶の絵が抜け出して、少女に変化します。その手前にある黒いトンボ(ハグロトンボ)は、今回初めて出る新キャラ(新キャラ出るのに、終わります・・)
舞台は、東京下町から、長野県戸隠へ。
家守神達を描いた絵師、信山勘兵衛のふるさとへと移動し、彼らのルーツも絡んできます。
めでたしめでたしだけではない、ちょっと切なさのある終わりになりましたが、気に入っています。
年末年始、1巻から一気読みもお勧めです。
よろしくお願いいたします。
新刊『ゴール! おねしょにアシスト』が評判の秋田市在住小児科医、井嶋敦子が秋田放送テレビ「フロンティア」に登場。赤をクリックすると、アーカイブが視聴できます。
勤務先の医院での治療の様子、執筆の様子、そして決意! ぜひ、ご覧ください。
『東北6つの物語』、第2期2冊が発売になりました。
第1期も併せてよろしくお願いいたします。
先月は『東北ま物語つり』から「おばけ提灯」の朗読が、ABS秋田放送、「あさ採りワイド秋田便・マヤの子育てランドコーナー」でありました。今月は、『東北まつり物語』から「戦うキリタンポ鍋」です。
東北おいしい物語「戦うキリタンポ鍋」前編は12月10日(火) 後編は12月17日(火)
東北ふしぎ物語「Tのかまくら」前編は2025年1月14日(火)、後編は1月21日(火)です。
まずは、井嶋敦子作「戦うキリタンポ鍋」をお楽しみください。