14日(火)午前9時からABS秋田放送ラジオ「朝採りワイド秋田便『MAYAの子育てランド』」にて、「東北ふしぎ物語』「Tのかまくら」(前編)の朗読が放送されます。 雪まつりの日の不思議な物語 プロのアナウンサーによる素敵な朗読をお楽しみください。
来週と前後編に分けての放送になります!
秋田県横手市のかまくらは、2月ですが、その前にぜひ!!
14日(火)午前9時からABS秋田放送ラジオ「朝採りワイド秋田便『MAYAの子育てランド』」にて、「東北ふしぎ物語』「Tのかまくら」(前編)の朗読が放送されます。 雪まつりの日の不思議な物語 プロのアナウンサーによる素敵な朗読をお楽しみください。
来週と前後編に分けての放送になります!
秋田県横手市のかまくらは、2月ですが、その前にぜひ!!
みなさま、こんにちは。みちのく童話会の吉田桃子です。
東北アンソロジー、前期に続き続編が無事出版されました。
今回は「こわい物語」の執筆プチ裏話です。
実は、わたしは「こわい話」は聞くのも書くのも苦手……! 担当になったときは、はて、困ったと思いました。
福島県にはこわい物語の題材になりそうな伝説は何個かありますが……みなさまによく知られている、二本松市の「安達ケ原の鬼婆」を取り上げました。
二本松市には「ふるさと村」といって、鬼婆をテーマにした施設もあります。小学生のころ行きましたが、鬼婆のからくり人形にギョッとした思い出が。今は鬼婆をコミカルにしたお土産や食堂のメニューもあるみたいですね。
この鬼婆物語……執筆のために改めて伝説を紐解いてみると、ご存知の方も多いと思うのですが、実はとてもせつない理由があって恐ろしい鬼婆になってしまったことがわかります。
なので、アンソロジーの物語も「最初はそんなつもりはなく、相手のことがたいせつだったからこそ……だったのに」ということをテーマに書こう! と思いました。鬼婆にどうからめたか、よかったら本を読んでみてくださいね♪(吉田桃子)
こんにちは。みちのく童話会スタッフの 岩崎まさえ です。
『東北おいしい物語』では、宮城県の笹かまぼこと牛タンをテーマに
「おとなボタン」を書きました。
宮城県のおいしい物と聞かれたら、隣県の岩手に住む私でも
「笹かまぼこと牛タン」とこたえます。仙台の駅や街中で、
〝笹かまぼこ〟〝牛タン〟の文字をよく見かけます。
ところが、地元の人は家庭で、牛タンはあまり食べないと知りました。
おいしいというより、あこがれの味なんだそうです。
さぁ、たいへん。大人でもなかなか食べない牛タンを、
物語の子どもたちに、どうやって食べさせよう……。
そこで思いついたのが、タイトルにもなった「おとなボタン」です。
このボタンを押したら、子どもでも大人の味がわかるというもの。
大人たちが「おとなの味」と言って、なかなか食べさせてくれない、
牛タンと笹かまぼこも、これを押すと食べることができる
はずでしたが、創作の神様はそう簡単に、させてくれませんでした。
ああだ、こうだと、苦労して、やっと主人公の子どもに
食べさせられたときは、ホッとしました。
さあ、子どもたちが初めて食べた牛タンと
わさびをつけた笹かまぼこの味は、
いったい どんなだったでしょうか。
ぜひ、本でたしかめてくださいね。
ところで、『東北おいしい物語』を担当したスタッフが、
このブログで創作裏話を紹介するとき、必ず表紙をアップしております。
じつは、途中から、微妙に表紙の絵が変わっています。
お気づきでしたか。
変わったところを見つけていただいても、なにも出ませんが、
座敷わらしのような、こんないたずらがお気に召しましたなら、
ぜひぜひ、東北にも おいでくなんせ。
みなさん、こんにちは。みちのく童話会スタッフ、吉田桃子です。
みちのく童話会でつくった東北アンソロジーをお読みいただいて、本当にありがとうございます。
わたしは、地元、福島県を舞台にした物語を書きました。
題材にした食べ物は「お米」です。
実は、当初は「ラーメン」で書くことが決まっていました。
福島県には喜多方ラーメンをはじめ、おいしいラーメン屋さんがたくさんありますので、
旅行中、食べたという方もいらっしゃるかと思います。
わたしも、ラーメンを題材にどんなお話を書こうか、あれこれ考えはじめていました。
でも、ふとひらめいたのです。
「ラーメンもおいしいけれど、福島といったら、これだ!」
それが「お米」でした。
お米は、わたしたち日本に住むひとにとっては、空気のように当たり前の食べ物です。
だからこそ、見落としてしまっていました。
しかし、食卓になくてはならないたいせつな食べ物です。(というのも、「空気」と同じようですね。)
わたしは、福島県のお米はとてもおいしいと思います。
そのまま食べてみると、ほんのりやさしい甘みがあり、おかずがなくても
何杯でもおかわりしたくなります。特に、今頃の時期に出る新米は最高です。
2011年の東日本大震災、福島県では原発事故が起き、それにともなって
農業は大変な苦境に立たされました。
風評被害はいまだ完全になくなったとはいえません。
しかし、あきらめずに農作物をつくり続けてくださった農家さん、業務にかかわるみなさんの
おかげで今は「福島のお米はおいしいね」という声がたくさん聞けるようになりました。
「手のひらサイズのしあわせ」は、震災後の2012年に福島県へ遊びに来た女の子が、そこで出会ったひと、自然、そしてお米のおいしさに感動し、自分の将来の夢を決めるお話です。
本が出来上がり、「題材をお米に変更してよかった!」と思いました。
(ラーメンのお話も、いつか、また……!)
こんにちは。みちのく童話会スタッフおおぎやなぎちかです。
『東北6つの物語』シリーズ、読んでくださった皆様、ありがとうございます。まだな方は、ぜひ読んでください。なにしろ、10月に入りました。秋です!
食欲の秋です!
『東北おいしい物語』には、東北のおいしいものがぎっしりつまっています。
みちのく童話会は、13人のメンバーで活動してますが、各県の在住(出身、ゆかり)にはばらつきがあります。例えば、宮城県には、在住作家が現在5人! でも青森県は、出身作家として、もえぎ桃さんがいるだけなんです。そこで、他の県の出身者が助っ人として青森の物語を書きました。この「東北おいしい物語」では、私おおぎやなぎが、担当したわけです。
青森県、特に弘前市には、私が所属している俳句結社の支部のようなものがあり、何度か句会で訪れています。知り合いもいます。なので、書けそうだなあと思ったんです。
そうだ、八食センターがいい。まずはそう思いました。八戸にある市場です。ここの魚介類が、おいしいんです。ここで食べたお寿司、おいしかったー。でも、待てよ。弘前もフレンチの町だし、ここに主人公が住んでいることにして・・・と妄想がふくらみ、実際に改めて取材がてら、弘前にホテルととり、朝電車で青森市を経由して陸奥湾を眺めながら青い森鉄道に乗り、八戸へ日帰りという、いわゆるロケハンをしました。
八食センター
せんべい汁と焼きホタテ(三陸の牡蠣も)。実際に行って食べたものです。これを本にも載せていただきました。
両親がフレンチレストランを経営しているという設定なので、フレンチも食べましたよ! リンゴのポタージュスープ、おいしかったなあ(物語に最初出したけど、ちょっと浮いてたので、泣く泣くカット笑)。
「チームじょっぱり」の「じょっぱり」は津軽弁で、強情っ張りのこと。弘前の俳句仲間は「じょっぱり句会」という名前で俳句を楽しんでいます。頼もしい言葉だなあと思います。
ストーリーは、クラスの男子とそのお姉さんといっしょに八食センターへ行き、大事なことを思い出す。そして大人の恋をちょっとかいま見るという内容です。
ぜひ、読んでください。
そして、青森へ行って、おいしいものを食べてください。
これからは、リンゴの季節ですね。
こんにちは みちのく童話会スタッフのおしのともこです。
「東北物語シリーズ」では、挿画を担当しました。
今日はイラストの制作秘話をお話ししますね!
「東北まつり物語」の場合
「祭り」は、地域の人と人をつなぐものであり、東北の魂でもあります。
その大切な祭りを描きたいと思いました。
挿画を描くときには、物語を何度も何度も読み込みます。
その物語の世界にどっぷりと入り込むイメージです。
必要があれば、その祭りの動画を見たり
歌や踊り、衣装や小物を調べたりします。
幸いにも今回は6つの祭りを観たことがあったため、
それぞれを思い出しながら絵を描いていきました。
一枚の絵を完成するまでにはラフスケッチを何枚も描きます。
特に、今回は表紙を描くふるやまたくさんとキャラクターを合わせるため、
服装や髪型を何回か描き直しました。
そんなふうに出来上がった「東北物語シリーズ」です。
東北の魅力が伝わりますように!
「青森ねぶた祭り」
母の生まれ故郷である青森は、私にとって「第二のふるさと」です。普段は大人しい青森県民の『魂の祭り』であるねぶた。そんな想いで描きました。
「福島わらじまつり」
初めて見たときは、わらじの大きさにびっくりしました!
全国一大きなわらじを心をひとつにしてかつぐ。祈りを込めて。
「仙台七夕まつり」
七夕飾りの華やかさ。
飾りをくぐると確かに、時を超えて不思議な世界に迷い込みそうな雰囲気です。
「山形花笠まつり」
うちの子どもが小学校のとき、発表会で踊った花笠踊り。大きな花笠をくるくる回してとても素敵でした。練習は羽奈みたいに大変だったかな?
「秋田竿燈まつり」
秋田で見た竿燈まつりの行列。身長の何倍もある提灯の竿は迫力満点!
子ども達も本当に上手でした。その影にはこんな練習とドラマがあったのかも。
「盛岡さんさ踊り」コロナ禍で地域の祭りは中止あるいは縮小して、例年のような活動ができないもどかしさがありました。そんな中でも香里のように、「あきらめずにできることをやろう!」と行動するパワー。大切だと思います。
第74回岩手芸術祭「文芸祭」児童文学大会講演会 「岩手医大と宮沢賢治」 (講師)宮沢賢治記念館学芸員 牛崎(うしざき) 敏(とし)哉(や) 氏
と き 2021.10.24(日) 13:50 ~ 15:15 ところ やはぱーく 大研修室 (矢巾町活動交流センター 矢巾町駅東一丁目12-1)
聞いてみませんか「賢治と医大の知られざるエピソード」 定員50名 入場無料
参加ご希望の方は下記の事務局まで, メールでお申し込みください。 メールのない方は、このブログ経由でもけっこうです。 定員にまだ少し余裕があるとのことです。 *みちのく童話賞スタッフ おおぎやなぎちか 岩崎まさえ ちばるりこ 田沢五月が参加します。もしよかったら、会場でお声をかけてください。
※13:30~同会場にて「県民文芸作品集」第52集応募作の選評を行います
(主催)岩手県 岩手県文化振興事業団 岩手県芸術文化協会 岩手日報社 IBC岩手放送 テレビ岩手 めんこいテレビ 岩手朝日テレビ エフエム岩手 (後援)盛岡市 NHK盛岡放送局 盛岡タイムス社 胆江日日新聞社 岩手日日新聞社 (事務局)岩手芸術祭実行委員会児童文学部門 千葉留里子 メール : ruri60-60@outlook.jp |
こんにちは~!
みちのく童話賞スタッフ:堀米薫です。
宮城県で農家(和牛、水稲、林業)をしながら、児童文学を書いています。
今回は、専門の「牛」のお話をしますね!
よく、「酪農家」と紹介されるのですが、そんな時は、居心地が悪くて体がもぞもぞしてしまいます。
だって、酪農家とは乳牛の農家なのですから。
我が家は、和牛を飼う「肉牛農家」もしくは「和牛農家」なのです。(きっぱり)
同じ牛でも、乳牛は、足も長く体も大きいのに対し、和牛は、ずんぐりむっくりです。(ヨーロッパ人と日本人みたいでしょ?)
牛の性格矢体質、食べるえさや飼い方も、大きく違います。
乳牛の話は酪農家さんにお任せするとして…。
和牛は、赤身の間に脂の入った「さし」が有名ですよね!(和牛のことになると、つい身を乗り出しちゃいます!)
この脂には、芳香があるうえに、魚の脂に近い(常温でも溶け出しやすい)という特徴があるんですよ。
日本は、ヨーロッパと違って乾草が十分に収穫できる環境ではないので、冬の間和牛に与えられるのは、稲わらしかありませんでした。
がざがさの稲わらを食べて生き残ってきたんですね~!けなげだわ。(でも、わらには納豆菌があるし、胃の中で発酵させるのにはなかなかの優れもの!)
そして、長い歴史の中で、たまたま「さし」が入る遺伝子が残ってきたわけです。
和牛の「さし」は、遺伝子の賜物なのです。(日本の財産なんです!と力説!)
和牛は、3年近く育てて、最終的に肉用に出荷します。
出荷というと、頭の中にドナドナの世界が浮かぶ方も多いかも。
農家になりたてのころは、正直、別れの切なさを感じる時もありました。
でも、和牛農家になって数十年の今は、胸を張って送り出しています。
牛との生活は、正月もお盆休みもありません。
たとえ自分が高熱でふらふらでも、牛の世話を休むことはできないないです。(子育てと一緒ですね)
さらに、牛は体重1トン近くにもなり、人間がちょっと気を緩めれば、すぐさま命の危機に・・。(骨折や打撲も何度もありました~)
牛との3年間は、牛も人も、まさに命がけ。
全力で牛を守り、育てあげてきたという実感があるんです。
だから、牛たちが私たちの命となって生き続けてくれるという誇りとともに、送り出すことができるんですよ。
・・・で、そんな和牛農家の私が、なぜ、児童文学を書いているのか。(全然違う仕事ですよね!)
それは、牛が、さまざまなことを、教えてくれるからです。
さまざまなことって何?!
・・・・それは、ぜひ、私の著書を読んでくださいね!(それかい!)
堀米薫
絵本『ゆうなとスティービー』ポプラ社(堀米薫作・丸山ゆき絵)
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かくゆう、私も、堀米さんのことを、酪農家と紹介してしまったことがあります。反省。『ゆうなとスティービー』とてもいい絵本です。ぜひ、ご覧ください。
あのおいしい和牛、稲わらを食べてるんですね。知らないことが、多すぎる。そして、おいしいお肉、食べたい~。(お)