胸が苦しくなるとき、今、目の前にある「空気」って何でできているんだろうと思うことがあります。相手と自分の間にある関係性? 組織の中で一番力のある人の主張? 世間がつくったルール? おそらく、空気はいろんな要素がごちゃ混ぜにされてできているのだと私は考えます。単純じゃないからこそ、「空気を読む」行為は難しい。
『文芸ラジオ(※)』6号の特集「同調圧力から離れる」を開くと、私が抱える悩みへの解決の糸口があるような気がしました。同特集は、インタビュー記事4本とコラム「文芸作品に学ぶ 同調圧力からの受け身の取り方」で構成。同調圧力との向き合い方を問いかけていました。
圧力をかけられていると感じていた空気。その空気をつくっている要素1つ1つを丁寧に想像し、自分の思いと照らし合わせた上で行動を選択できたら、感じていた圧力が緩和されるのではないかと思いました。「空気を構成しているもの」と「自分にとって大切にしたいもの」のバランスの取り方、それこそが「個性」といわれるものなのかもしれません。
同文芸誌には、お世話になった楠先生のインタビュー記事も掲載されてありました。子どもの気持ちを一番に考えて書き続ける姿勢、これからも大切にしたいと思います。
※『文芸ラジオ』は私の出身校である東北芸術工科大学文芸学科の学生さんと先生方が中心となって編集・執筆している文芸誌です。(丸山千耀)
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豪華執筆陣です!!
空気感・・小説でも童話でも、これがあるかどうかが、その作品の文学性のあるなしにつながる気がします。大事! ということは、日常でもそれを感じ、言葉に置き換える訓練が必要、などと考えました。
丸山さんには、以前、東北芸術工科大学文芸科のことも書いていただきました。こちら。1回目。2回目
ぜひ、お読みください。(お)