みちのく童話会
東日本大震災から10年のくぎりの2021年、東北地方の皆様から第1回みちのく童話賞を開催し、第3回まで、たくさんの作品、作家との出会いがありました。
童話賞終了後は、みちのく童話会として、活動を続けています。
スタッフの田沢五月・ちばるりこが所属している同人誌「ふろむ」の皆さんが、アンソロジーを出版しました。
ちょっと不思議!? めっちゃこわい! 10のお話です。
「黒いリフト」ちばるりこ これは、怖い。スキーで山に登るときに乗るリフト。なれるとなんでもないんですが、乗るときと降りるとき一瞬の緊張がありますね。しかも、自分にまわってきたリフトだけは黒かったら? 最初はかっこいいと思ったけれど、そのリフトはどんどんスピードをあげて、気づいたときには・・
「真夜中のコンサート」田沢五月 ある北の村に引っ越してきた栞は、すぐに友達ができました。でもその家には何か秘密がありそう。
学校帰りに見かけたカルガモの親子。夜中におとうさんが大工さん仕事をしてたのかと思っていた音はキツツキでした。キジも見つけました。そして、一人で留守番をすることになったある日、外から聞こえてきた音は・・。
視覚聴覚など感覚が刺激され、物語世界を豊かにしていることがわかります。
「ふろむ」は、長い年月活動をして、多くの人が作家となっています。そして、今でも毎月合評会をしているとか。すごいです。
イラストも同人の方たちによるもの。表紙は、私もよく存じ上げている、かわのむつみさん。表題の「魔女やしきのサーカス」の作者です。子ども達、きっと大好きな物語だと思います!