ベリーベリーdiary ~60代の可愛い暮らし~

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親子2代の親王雛飾りその4 ~女雛の装束について~

2023-02-25 11:17:32 | 季節の行事
 みなさんこんにちは 木の実ちゃんです。
 
今回は 女雛の装束(しょうぞく いしょうのこと)について
 
お伝えしたいと思います。
 
(前のお二人が娘のみかんちゃんのお雛様 後のお二人はお孫のいちごちゃんのお雛様です)
 
 
 女性の衣装は まず白い和装の下着を付け 
 
それから単衣(ひとえぎぬ)と呼ばれる下着を付け その上に袴をはきます。
 
長袴(ながはかま)といって 赤い緋色をしていました。
 
その上に 袿(うちき)を何枚も重ねて着ました。
 
袿とは 表と裏の色が違う衣のことです。
 
袿を何枚も重ねて着ることを 十二単(じゅうにひとえ)といいますが
 
実際に十二枚重ねて着たのではなく
 
平安後期には袿が5枚制限となって 五衣(いつつぎぬ)と呼ばれるようになりました。
 
 
お孫のいちごちゃんの女雛は 一番下に黄緑色の単衣(ひとえぎぬ)を着ています。
 
それから 藤色 薄いピンク ピンク 濃いピンクの
 
袿(うちき)を重ねて着ています(4枚の袿)
 
その上に綾織の豪華な衣を着ています(写真では 一番上の肌色の衣)
 
これを表着(うわぎ)といって 最高の衣です。
 
もう十分着こんでいるわけですが これで終わりではありません。
 
唐衣(からぎぬ)といって 今の服でいうならジャケットのようなものも 着ていました。
 
襟の部分が大きく長く 後ろの部分が短いです。
 
肩にすべらして ショールの様に羽織っていました。
 
(写真では 濃いピンクの大きな襟とオレンジ色の衣がそうです)
 
 
娘のみかんちゃんの女雛も 単衣(ひとえぎぬ)は黄緑色の衣。
 
 
それからうすピンクとオレンジ色のグラデーションの衣を5枚重ねて
 
べージュ色の表着(うわぎ)を着ています。
 
こちらのお雛様は 文字通り 5つの袿(うちき)=五衣(いつつぎぬ) を着用していますね。
 
その上に 朱色の長い襟を付けた紫色の唐衣(からぎぬ)を羽織っています。
 
 
ところで お腹の上で大きく結んだ紐は 何でしょう?
 
唐衣(からぎぬ)と同じ 地模様の紐ですが???
 
 
 さて 後ろから女雛を見てみましょう。
 
 
後ろから見ると オレンジ色の唐衣(からぎぬ)が
 
羽織ものだということがよくわかります。
 
腰に白いスカートのようなものを 付けていますね。
 
これは裳(も)といって 唐衣(からぎぬ)と並んで正式な衣装でした。
 
裳(も)は後ろが長く 引き摺っています。
 
腰のところで合わせる 大きなベルトのようなものは 大腰(おおごし)
 
前で結ぶ紐は 小腰(こごし)といいます。
 
小腰(こごし)は 唐衣と同じ布地で作られたようです。
 
みかんちゃんの女雛の お腹の上の大きな紐も 
 
小腰(こごし)であることが分かりました。
 
大腰(おおごし)から左右に出ているひもは 引腰(ひきごし)。
 
引腰(ひきごし)には 金糸や銀糸を使ってキラキラさせて
 
おしゃれを競い合ったそうです(まぶしい~ ✨ ✨)
 
 
いちごちゃんの女雛の裳(も)には 鳳凰(ほうおう)の模様がついてました。
 
鳳凰(ほうおう)は 皇后のしるしですね。
 
 
みかんちゃんの女雛の裳(も) 大腰(おおごし) 引腰(ひきごし)。
 
裳(も)の模様は 紫色の花です。何の花かしら??
 
 
この女雛の裳(も)や五衣(いつつぎぬ)は 大きく立体的に作られていて
 
後姿が立派で 迫力あります。
 
さすがバブル時代に作られた お雛様の名残をとどめていると思います。
 
 
 
 白い下着の上に 単衣(ひとえぎぬ)と長袴(ながばかま)を付け
 
それから五衣(いつつぎぬ)を重ね 表着(うわぎ)を着
 
唐衣(唐衣)を羽織り 後ろは裳(も)というスカート上の物を巻き付ける・・・
 
すごいですね! 
 
衣が重くて よろよろしそう~(😓 😥 😓) 着つけも大変だったでしょう。
 
でも豪華絢爛 超 超 素敵です!!(😍 😍 😍💕)
 
令和の即位の儀の 皇后雅子様の画像を見ると
 
単衣(ひとえぎぬ) 赤い長袴(ながばかま) 五衣(いつつぎぬ) 表着(うわぎ) 
 
白い唐衣(からぎぬ)に白い裳(も)を お召しになってました。
 
お雛様の装束と一緒です。
 
お雛様の装束= 平安時代の装束= 現代の皇室の行事の装束
 
三つがぴったり 合致しました。
 
ちなみに白い唐衣は 皇后陛下じゃないと 着用出来ないそうです。
 
お雛様の装束を調べることによって 平安時代の装束や日本の伝統 文化を学ぶことが出来ます。
 
 
 
 
 
 今日も いっぱいお勉強しました!!😁 🥰 😘
 
次回は 女雛の髪型 髪飾り 扇などについて学んだことを
 
お知らせします。
 
  「初めての王朝文化辞典」 川村裕子著 角川ソフィア文庫 を参考にさせていただきました。
 
 
 
 
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よろしくお願いします。
 
 

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