みなさんこんばんは 木の実ちゃんです。
気の早い話第2弾です。
先日 2024年度大河ドラマ「光る君へ」への期待をお伝えしました。
主人公紫式部が書きあげた「源氏物語」。今回はこの「源氏物語」のお話です。
「源氏物語」は 千年もの間 読み続けられた日本文学の古典中の古典ですね。
原典は古文で難解 しかも長文で 現代の私たちにとっては
ほぼ読解不可能な読み物です。
昔から谷崎潤一郎 与謝野晶子などそうそうたる方々が
現代語訳をしておられますが 「源氏物語」の漫画もあります。
講談社「あさきゆめみし」 大和 和紀作
1984年(昭和59年)
おーっ 38年前の漫画ですね。でも全然古くないです。
絵も華麗!豪華絢爛!現代の「源氏物語」です。
木の実ちゃん この漫画が好きで 連載当時からコミックスを全巻揃えて
時々読み返していたんです。
この漫画で 「源氏物語」の全容が分かりました。
画集も買って、大切においてました。
今眺めても 色あせず美しい画集です。
コミックスは 汚れや黄ばみが目立ってきたので
最近処分して ネットで愛蔵版を購入しました。
講談社漫画文庫「あさきゆめみし」
7冊セットです。ふたを開けると
こんな感じ。1~5までは光源氏の一生の物語。
6~7は 光源氏の孫の匂宮(におうのみや)と息子の薫(かおる)の物語。
いわゆる宇治十帖です。
この漫画文庫には 美しいカラー刷りのしおりがついてて
並べると 一つの絵巻物の様になっています。
うれし~ 得した気分!
前回の「光る君へ」の記事にコメントしてくださった方も
「あさきゆめみし」の漫画 読まれたみたいです。
木の実ちゃん うれしくなって今回の記事書いてます。
もしかしたら 来年の今頃 式部や「源氏物語」
そしてこの漫画が ブームになっているかもしれませんね。
さて主人公の 光源氏。
光り輝く美貌と 皇子という身分 音曲文才武術なんでも一流の
スーパーマン。世の女性の憧れの的ですが とんでもない女たらし。
幼い時に母親を亡くし 母親の面影を求めて
母に生き写しである 義母の藤壺と通じ
不義の子どもを作ってしまいます。
そして藤壺の面影を求め 藤壺の姪の紫の上を幼いときから育てます。
紫の上
源氏の理想通りに 聡明で美しい女性に育った紫の上。
その紫の上を源氏は妻にしますが それに飽き足らず
理想の女性を求めて 数々の女性遍歴を続けます。
今風に言うならば 源氏は幼くして母を亡くした
トラウマを一生引きずり いつまでも母親の面影から卒業できない
典型的なマザコン男 ということになるのでしょうか?
私がこの漫画「あさきゆめみし」で感動したところは
源氏一生の後半部分で 紫の上があることに気付く場面です。
中年になってから また藤壺の姪の女三宮(おんなさんのみや)を妻に迎えた源氏。
何回もの浮気を許し続けた紫の上でしたが 女三宮という身分の高い内親王を迎えた源氏に
深く絶望し 傷ついて 病に倒れます。
「あなたはわたくしをとおして だれかをさがしている。
あなたが愛しているのはわたくしではなく わたくしの向こうにいるだれか・・・」
源氏への愛情をなくした紫の上ですが それでも許し 心穏やかに死の旅に旅立ちます。
最愛の人を亡くした源氏の悲しみが 一年の四季を通じて切々と表現されます。
そして源氏は 誰の代わりでもない 紫の上自身を深く愛していたことに気付くのですが
もう紫の上はいません・・・
なくした時に初めて 人はその価値を知るのでしょうね。
これは平安時代も現代も変わらないですね。
この部分が一番好きで 胸が締め付けられます。
人間の悲しさ 愚かしさ 愛おしさを
ここまで書ききった紫式部もすごいし 「源氏物語」の新しい解釈を漫画で見せてくれた大和先生もすごい!
源氏物語漫画「あさきゆめみし」おすすめです!
(漫画の画像は 講談社「源氏物語 あさきゆめみし画集」からお借りしました)
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よろしくお願いします。
わたしも学生の頃この漫画にはまりました😊
この漫画で源氏物語の内容を知りました。
家のどこかにあるはず…
また読んでみたくなりました。
あんこさんも この漫画に はまられたんですね。
ぜひ また「あさきゆめみし」読んでみてくださいね。
若い時に気付かなかったところに 気付いて そうだったのか~と納得するときがあります。
2024年は 紫式部の大河ドラマなので 楽しみですね。
私自身は、この漫画で、「源氏物語」のだいたいの内容を理解することが出来ましたが、実は、高校の時の国語の先生が、熱心な「研究家」タイプの方で、その先生から、ポイントごとの解説は、聞いておりました。^_^
それらの話を総合してみて、私が感心するのは、「光源氏」が、「本気で好きな人」の名前には、必ず「紫色」関連のモノが付いていることです。(・・;) 実母が「桐壺」、「恋した義母」が「藤壺」…「桐」も「藤」も、「花の色」は「薄紫」ですネ。
そして、幼い頃から育てて、妻にしたのが、そのままズバリ「紫の上」。早くに病死してしまう「正妻」は「葵の上」。「紫色」には関係無いです。(^^;
なるほど~ 名前と植物の紫色との関係~ 気が付きませんでした!
これは発見です!
教えていただいて ありがとうございます。
新解釈ですね。紫式部は 本当に紫色が好きだったんでしょうね。