みなさんこんにちは。
大河ドラマ「光る君へ」2930では
藤原宣孝との結婚で 経済的にも精神的にも落ち着いてきたまひろだったのに
夫の急死で一転 幼い娘を抱えて また苦しい生活に逆戻り。
裕福な貴族の学びの会の講師になったり 娘にはしっかりした教養をつけようと
力を尽くたりして 母としてのまひろの奮闘の日々が始まります。
そんなまひろのもとに 忘れえぬひとである道長が訪れて・・・
う~ん 源氏物語執筆の始まりの予感・・・・
さて道長のことですが
このドラマを見るまでは 藤原道長という人は 朝廷の中で権謀術数を尽くして 栄華を極め
「望月のかけたることなし」の歌の様に おごり高ぶった人物だと思っていました。
姪の定子を押しのけ 実の娘の彰子を入内させ 無理やり中宮にさせて
結果定子皇后は若死に その後彰子は二人の皇子を産み 道長は外祖父として権力をほしいままにした・・・
今まで読んだ本の中でも ほとんどすべて 権勢力を求め 得て絶頂を極めた人物として描かれています。
でも この大河ドラマ「光る君へ」の道長は違う・・・
「光る君へ」では 今までほとんど語られてこなかった一条帝の心の葛藤をきめ細かく描き
皇后定子に傾きすぎた一条帝の心を正し 世の中を平和にするため 実の娘を差し出す
一度出家した皇后では神事が出来ないために 娘を中宮に昇格させ 民のために神事を行うようにさせる
全ては帝や民のために行う 道長の姿が描かれています。
そこには権勢欲でギラギラしていない むしろ淡々と仕事をこなす道長の姿があります。
このキャラの設定は 新鮮で驚きでした。
そして柄本佑さん演じる道長が どんぴしゃりでこの道長像に はまっています。
史実はともあれ 視聴者はこのドラマの道長像に 納得させられてしまいます。
脚本恐るべし・・・・ですね。
ドラマの中では一条帝も重要なキャラで 心の葛藤をきめ細かく演技する必要がありますが
一条帝の塩野さん 見事に演じ切ってて 毎回感心して見せてもらっています~
(男前だけでなく 演技力もすごいわあ 😍 😍 😍)
さてこのドラマの後半を彩る 三人の女流文学者が登場しました。
そして三人それぞれの文学観が表現され とても興味深い回となっています。
ひとりめは清少納言こと ききょう。
皇后定子の華やかだった日々や 日ごろ感じたさまざまな事を 軽妙な筆遣いで表します。
ききょうは出来上がった「枕草子」を まひろのところに持ってきます。
まひろは読後 「定子様の陰の部分も知りたい 陰の部分こそ定子様の魅力が現れる」とききょうに伝えますが
ききょうは「影の部分はない あったとしても書く気はない 華やかな部分だけ残したい」と きっぱり・・・
この部分 二人の文学観や人生観の違いが鮮明に表れていて 見ていてドキドキしてしまいました。
性格や置かれた境遇の違いもあるのでしょうが
光を認めながらも 反対の影の部分を静かに見つめようとするまひろと
光の部分だけを掬い取って 軽やかに表現するききょう。
この違いが そのまま「源氏物語」と「枕草子」の世界観に出ていますね。
思わずうなってしまうシーンでした。
そしてもうひとり 奔放な女流歌人 あかねこと和泉式部。
学びの会でのまひろの講義は
「和歌とは人の心の種として さまざまな事の葉になったもの 心あっての言葉
もののあはれがわからなければ よい歌は詠めない」
もののあはれを感じることと 漢詩の教養を深めることを勧めます。
まひろの理知的な講義に対抗する形で 和泉式部の登場です。
和泉式部ことあかねは 自分の感情や感覚を率直に歌うことを 大切にしています。
声聞けば あつさぞまさる せみのはねの うすき衣は 身にきたれども
(蝉の声を聴くと 一挙に暑さが増してしまいます 蝉は薄い衣を身にまとっているのですが)
詠みぶり同様 自分の感情に正直に生きた和泉式部。
冷泉天皇の二人の親王と浮名を流し 恋多き人生を生きました。
歌の才能は本物で 現在読んでみてもはっとするような 心揺さぶられる歌が多いです。
ききょうやあかねの才能に触発され 書く意欲が湧きあがって来て
次第に源氏物語執筆に向かうまひろ。
和泉式部は 後にまひろが仕える中宮彰子に 共に仕えるとあって
ふたりの今後のからみが 楽しみですね。
そしてききょうはどうなるのか??
これからも「光る君へ」日曜日が楽しみです!
画像は全て美術展ナビ「光る君へ」からお借りしました。
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