今年最初は、大野指揮で秋のモネ劇場以来でした・・
大野・新日コンビも毎年一月のみですね・・
今年は7月に東フィルを指揮予定ですね 此れも楽しみが・・
新年最初に、タコさん 暗い、躁鬱感、凄い音の塊に成って
行き場のない、奥深くから、絶望?、希望?、感情の叫びが・・
音楽創造を叩きつける・・
今回3曲とも、初聴きでした・・
江村哲二・・作曲とは聴くということ それ以外の何でもない
このことを教えてくれたのは武満さんであった 自分の内なるところから湧き上がる音の響きにじっと耳を傾けること それが作曲である
しかし その響きは あたかも地平線の上に在るが如く それを手にしようと追いかけても 決してそれを実体として掴むことはできない その響きは 私が私であるという証でもあり自分という体験でしか語ることのできない クオリア である
クオリア・・我々が意識に中で感じる 質感 を意味する
音波動の印象は・・涌き出る清水・・気泡が、不規則にブクブクと、そして紋様が輪になり、変形し形あるものから、果てしない 広がり・・時に雅楽の響き?
ピアノ協奏曲第1番ハ短調op.35 ・・
此れが面白い、弦パートにピアノと何とトランペットのみ、発想が・・
ピアノとトランペットの掛け合い?同じ主題の繋がり、変奏 変化、弦群の嘆き?
不安な響きのトランペット と ピアノの旋律・・この音楽は何処へ・・
ピアノ:シモン・トルプチェスキ・・79年 マケドニア共和国生まれ
若干27歳容姿、演奏から、既に完成、熟成された演奏の印象が・・
交響曲第4番ハ短調op.43
一楽章から、怒涛の音波動が、音塊で、タコさんの音楽世界が、この作曲者の精神構造、音楽創造は、特異な才能があるのでしょう、特に、パーカッション、ピッコロ、ファゴットの楽器の使い方が上手いし特徴有る旋律が楽しめる、
高音旋律のピッコロと心の靄、鬱感を奏でるファゴットの旋律の対話が面白い・・
3楽章が静かに終る旋律に、絶望より明日の活きる力、希望、夢を託すような・・
木管奏者に一段と上手さが感じられた・・ファゴット河村嬢 フルート荒川氏
オーボエ古部氏
ティンパニ 川瀬・近藤氏
良い演奏を聴かせた
06年1月7日 新日フィル 3F5-25・4500円妥当な額
江村哲二作曲
『~武満徹の追憶に~<地平線のクオリア>オーケストラのための(2005)』
(世界初演)
ショスタコーヴィチ作曲
ピアノ協奏曲第1番ハ短調op.35
ショスタコーヴィチ作曲
交響曲第4番ハ短調op.43
指揮:大野和士 ピアノ:シモン・トルプチェスキ