時々リサイクルショップを覗きます。
「誰が使ったのか解らないモノは気持ちが悪い」と言う声も聞きますが・・
私は、誰が造ったモノなのかな?のほうが気になります。
名品では無くても、形の有る物には必ず作り手が居て、
手間と時間をかけて色々な想いも織り込みながら造られたと思うのです。
訳の解らない代物に高価な値段を付けられた骨董屋さんの物より、
ゴミにされる直前まで踏ん張って店頭に並んでいる品々に哀愁を感じます。
箱が無いので、むき出しのままワゴンの中に沢山の陶磁器が転がっていました。
「私をお家に連れてって~~」そんな叫びが聞こえてきそうです。
何気なく手にした一輪挿しを躊躇無く買い求めました。
洗剤で丁寧に洗って、熱湯消毒をして、布で磨けば・・・
傷一つ無く、生まれた時の姿が蘇りました。
焼物の知識は皆無の私ですが、複雑な薄紫色の亀裂模様が気に入っています。
この優しいフォルムの花瓶に華は何を活けましょう。
椿、鉄線、今の季節なら梅でしょうか?野草でもオシャレかな?
考えているだけでワクワクしてきます。
小さな幸せが我が家にやってきました。