鹿の絵を描きたくて、、、。。
鹿について調べてみようと思い図書館へ行きました。
そこで手にしたのが、この本。
実は、
私、白ちゃんに会っています。
半世紀以上も昔です。
中学校の修学旅行で奈良公園を訪れた時、
小柄でおとなしい若鹿がスーッと側に寄って来ました。
頭にフサフサの白い毛があり、
まるで王冠を乗せている様でした。
今でもはっきりと覚えています。
「たった一頭しか居ない鹿に会えるなんて
凄く幸運なことですよー」ってガイドさんに言われました。
その白ちゃんがどの様な一生を送ったのか?
この本を読むまで詳しく知りませんでした。
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見た目が違う子鹿は仲間ハズレにされ、
いつもお母さんと遊んで居ましたが、
お母さんは人間が捨てた食べ物の残りが入った
ビニール袋や匂いの付いたゴミを食べて死んでしまいました。
珍しい鹿はマスコミに紹介され
名前は「白ちゃん」と決まりました。
人々に愛されましたが、
鹿仲間からは警戒され、近寄れず、
一方で
人間からは
興味本位で追われる日々。
それは
ストレスいっぱいの生活。
大人になった白ちゃんですが何年たっても
心を許すパートナーには出会えず、、、
9歳の時初めて一頭の赤ちゃんを出産しました。
母親の喜びを知ったのもつかの間、、、
わずか16日の命で子鹿は交通事故で亡くなってしまいました。
それ以来、
白ちゃんは人間を信じなくなったそうです。
再び出産することは無く、
自らも車にはねられて18歳の生涯を終えました。
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子供向けの本ですが、
あまりにも悲しいお話で
涙が止まりません。
今日、「奈良の鹿愛護会」事務所で
白ちゃんの剥製に会って来ました。
50数年ぶりの対面でした。