気にならないレベルのひび割れ
自宅の照明下では注意深く探さなければ分からなかった
ところが
窓から入る自然光下ではクッキリと見える複数のひび割れ
何とかしたい気持ちが抑えられなくて
ここから私の悪あがきが始まった
❶ クレバス状の裂け目に40度程のぬるま湯で
絵の具を緩めて指の腹で平にならしてみた。
乾かして触ってみると凹凸は消えたと思われた、、、、が。
❷ 細かい絵の具を塗り過ぎたかな?との反省が頭をよぎる。
それで、粗めの方解末を全体に塗ってから加筆を進めていると、
修復出来たはずのひび割れがぶり返してきて、
ハア〜〜どうしよう
おまけにその数は20カ所を超えている。
❸ 洗い流して最初からやり直そうか?
そう思いながらも、なかなか踏み切れず、
厚塗りでゴマかす方向へ突き進み
結局、隠すどころかひび割れは数が増えただけでは無く
長さまで伸びているように思えた。
❹ この際だから構図も少し修正したい。
さらに無謀な作業はエスカレートして
余白部分に箔を吹き付けてみた。
箔の下のひび割れは思いとは裏腹に
返って目立つ状態になった。
❺ 箔の上にドーサを塗って絵の具を重ねる。
ここまで来て、
迷いマックス
テンション下げ下げ
色々な思いが交錯して前に進めなくなった。
一年近く要した時間
大量に使用した岩絵具や箔
貴重な和紙やパネル、材料の数々
これらを無駄にしたくなくて、、、、
引き返す事が出来なかった。
❻ 迷路に入った時の引き返す勇気。
もっと早く決断すべきだった。
ウワベだけ繕っても
紙にダメージがあれば元も子もないではないか
確かめなければ加筆しても意味はない。
バケツにお湯
スポンジとタオル
骨書きが見えるまで絵の具を洗い 流した(涙)
和紙は破れてはいないが、
かろうじて繋がっている紙の裂け目に色が入り込んでいた。
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しばらく寝かせてから、
対策を考えて
先に進もうとおもう。
随分と労力 も費やしたけど
これも勉強ですね〜
反省点がテンコ盛り。
春を待つ木立ベゴニア