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国政私物化・「都政の闇」…自公に退場の審判を ― 共産党躍進で、東京から流れ変えよう

2017-06-24 | 各地の選挙戦

 安倍自公政権による国政私物化などに対する国民の怒りが沸騰し情勢が激変するなか、東京都議選(定数127)が23日、告示(7月2日投票)されました。日本共産党の志位和夫委員長が新宿区と品川区で、小池晃書記局長が町田市と北区で、それぞれ訴えたのをはじめ、党幹部や国会議員が候補者の必勝を訴えました。共産党の候補者第一声には、各地で無党派市民、他党・他会派議員らが応援演説に立ち、野党と市民の共闘の広がりをみせました。一方、自民党は、菅義偉官房長官や萩生田光一官房副長官が「公務のため」などとして応援演説に立つことさえもできない状態に。自民・公明両党は国政についてほとんど語れず、小池百合子都知事は豊洲移転問題に対する自身の表明について一言も触れませんでした。(委員長第一声全文)


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(写真)党首第一声で志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=23日、東京・新宿駅西口

 志位委員長は、「自民・公明対日本共産党」の対決構図がくっきり浮き彫りとなるなか、▽国政を私物化し、憲法を壊す安倍自公政権に首都東京からレッドカードをつきつけよう▽築地市場の豊洲移転を中止し、世界に誇る築地市場を未来に引き継ごう▽都民の大切な税金は、巨大開発でなく、福祉と暮らしに最優先で使う都政をつくろう―の3点を訴え。都民の切実な願いを実現するために、何としても日本共産党を躍進させてほしいと呼びかけました。

 志位氏は、「森友学園」疑惑につづく「加計学園」疑惑という目にあまる国政私物化、「共謀罪」法の強行採決など国民の声に耳を傾けない暴走に対して、国民の怒りが沸騰し「情勢の激変」が起きていると指摘。臨時国会を開き疑惑の徹底究明を行うこと、「共謀罪」法廃止の新たなたたかいを起こすことを語りました。

 さらに、安倍首相の号令を受けて自民党が年内にも改憲案をまとめようとしているとして、「憲法問題は都議選の大争点となります。安倍自公政権による憲法破壊から、世界に誇る日本の宝、9条を守りぬこう―この一票は、党をつくって95年、一筋に反戦平和をつらぬいた日本共産党にお寄せください」と訴えると、拍手と声援が湧き起こりました。

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(写真)声援に応える(右から)大山、志位、野沢の各氏=23日、東京・新宿駅西口

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(写真)激励にこたえる小池晃書記局長(左)と、そねはじめ都議候補=23日、東京都北区

 志位氏は、市場問題についての小池百合子知事の「基本方針」について、「まず、知事が『築地を守る』と言明し、築地を売却せずに市場機能を確保するための方策を見いだしていきたいとのべたことは評価できます」として、「これは『築地を売却し、豊洲開発の原資にあてる』としたこれまでの都政の方針からの転換です。都民の声、市場関係者の声、日本共産党の主張が、都政を一歩動かしました」と強調しました。

 その上で、築地をさら地にして豊洲移転を進めるとの方針が、「食の安全・安心」とも、「築地ブランド」を守ることとも両立しえない二つの重大な問題点をもつことを解明。「築地を守るということと、豊洲移転ということは、根本的に矛盾しています。小池知事に求めたい。『食の安全・安心』に責任を負い、『築地ブランド』を守るというなら、豊洲移転の方針を再検討するべきです。豊洲移転は中止し、築地市場を営業しながら再整備する道を、市場業者のみなさんと真剣に協議すべきです」と主張しました。

 「小池知事の『基本方針』で物事が決まるわけではありません。決めるのは都議会です。都議選での審判がいよいよ重要です」と志位氏。移転推進の自公を厳しく批判し、「豊洲移転を中止し、世界に誇る築地市場を未来に引き継ごう。この一票を日本共産党に」と訴えました。

 さらに、福祉と暮らしの問題で、総事業費4兆円もの東京外環道路など不要不急の巨大開発にメスを入れ、一般会計予算の4%を充てれば、国保料引き下げ、認可保育園増設、介護充実、シルバーパス負担軽減、大学生への給付奨学金などの都民の緊急要求はすべて実現できると強調。日本共産党の「重点公約」には財源と実績の二つの裏づけがあるとして、「日本共産党を伸ばし、都政に『福祉の心』を取り戻しましょう」と訴えると、駅前を埋めた聴衆から万雷の拍手が起こりました。


自由・新社会が大山候補を応援

 JR新宿駅西口で東京都議選第一声を上げた新宿区(定数4)の大山とも子候補(現)の応援に駆けつけた自由党の野沢哲夫東京都第1区総支部長が「寝ても覚めても大山とも子当選でみなさんと一緒にがんばっていきたい」とあいさつ。新社会党新宿総支部の山田敏行委員長は、同支部が満場一致で大山候補推薦を決めたことを伝えるメッセージを寄せました。

 大山候補は「都政の行方を決めると同時に、国政にも大きな影響を与える重大な選挙です。どうぞ、私、大山とも子を今度も都議会へ押し上げてください」と訴えました。


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