竹に上下の節 １

竹に上下の節あり

・・・　たけにじょうげのせつあり



竹には　上下の節（ふし）がある


人間でも　上下があるよ

・・・　という意味



まさか　そんな　そんな　・・・


人間は　平等だと言ったじゃないか

・・・　と

ちょっとびっくりしてしまいますね


でも　・・・　本当です


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく）

春水 ５

今度は

隠居になった身で

なりたての未熟な当主を支えるべく

微笑みをたたえて　・・・


孫たちと戯れて

雪解けの水のように

一家を

優しさで　・・・　潤していくのです

春水 ４

当主の愛情は

・・・　冬の雪のようです



そうして

子供が修行を終えたころ　・・・


当主は

世代交代の時期を

・・・　悟ります


　　　　　　　　　　　　　　　（５につづく）

春水 ３

当主は

一家を養う責任を

一身に引き受け

収入の途切れることを

赦されず　・・・


世に敵の多いのを承知して

子供たちに

・・・　生業を教えます



厳しくなるのは

・・・　あたりまえですね


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（４につづく）

春水 ２

冬は　雪の姿

春は　水となって

季節ごとの姿に執着なく

地上に　・・・　恵みをもたらします



まるで

厳格な当主から

・・・　やさしい隠居になり


孫と遊ぶ

・・・　好々爺のようです


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）

春水 １

春になって

雪解け水が

沢を満たしていきます



山を閉ざしていた張本人は

雪なのに　・・・


その雪が

冬を終えたとたん

今度は

木々に　大地に

潤いをもたらし

歌の聞こえる

春の仕掛人になります



自然は

こんなにあっさり

大胆に　・・・　変化します


　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく）

よく見れば・・・ ４

「　地球が悲鳴をあげている　」


「　海が泣いている　」


自然こそ　何も隠さず

全てを見せているのでしょう



見えるか　見えないかは

・・・　人間次第


よく見れば見えます

・・・　真実

よく見れば・・・ ３

「　顔に書いてある　」


「　おどおどしている　」


「　目の奥が笑っている　」


・・・　なんていう

あまり科学的でない表現も

実は

隠すことのできない真実を

表しているのかもしれませんね


　　　　　　　　　　　　　　　　　　（４につづく）

よく見れば・・・ ２

目が曇っているから

心が閉ざされているから

真実が　・・・　見えないだけなのです


真実は

何も隠すことなく

あけっぴろげに

・・・　そこにあります


　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）

よく見れば・・・ １

遍界曾蔵

・・・　へんかいかつてかくさず



世の中は

何かを隠したりしていない


真実は

隠されているのではなく

全て

あなたのまわりに現れている

・・・　と言う意味ですね



だから

真実を知りたかったら

・・・　よく見ること

・・・　よく感じること


それには

よく見える目を　・・・　養うこと

よく感じる心を　・・・　養うこと


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく）

自分がクッキリ ３

私が

本当に求めているのは

・・・　何だったのかしら


これまた

雲がかかって

求めるものがなんだか

・・・　見えない



雲が切れて

青々とした山が現れるように

「私」の本来の姿を

・・・　ハッキリ見たいものです

自分がクッキリ ２

私は　・・・　私のままでいい

と言ったって

「私」は　・・・　本来　どういう人間　？


そこがハッキリしなければ

「私らしく」が　・・・　ぼやけます


「私」の前に雲がかかって

・・・　モヤモヤ状態



さらに

求めるものは　もう持っている

と言うけれど

通帳の残高は　・・・　相変わらず


と言うことは　・・・　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）

自分がクッキリ １

雲収山岳青

・・・　くもおさまってさんがくあおし


「　あなたはあなたらしく

そのままでいい　」

・・・　と教えてくれます


「　求めるものは

すでに　その手の中にある　」

・・・　とも言います



まともに聞いていたら

こんなに楽なことはありませんなぁ


だって

私は　私のままでよく

欲しいものは

すでに自分が持っている

・・・　というわけでしょう？



む　む　む　・・・　おかしいな


そんなに　・・・　簡単なわけはないぞ～


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく）

調子にのるな ４

歴史をふりかえれば

勢いに陰りがさすのは

敵側の要素ではなく

きまって

・・・　自分が原因



怪我とか　病気も

・・・　そのうちですなぁ

調子にのるな ３

勢いあまって

本来の目的以外にも

・・・　矛（ほこ）先をむけます


勢いあまって

ついてくる人たちを

・・・　見失います


勢いにまかせていると

弱いものが

・・・　見えなくなります



勢いが

・・・　人を傷つけ

・・・　自分の首をしめる言動に走らせます


だから

腹八分目でやめておく

・・・　知恵が生まれました


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（４につづく）