きんもくせい通信

みのりさんちのいろんなこと ぶつぶつ、ぐちぐち語ります。

北海道へ~海猫屋の巻

2006-04-08 | 楽しみ

海猫屋に行ってみたかった。

れんが作りの倉庫で独特の雰囲気ゆえ、
映画やドラマの舞台になったりしたらしい。
小説になったり、本などにも登場しているらしい。

小樽へ向かう電車の中
ガイドブックをパラパラとながめていた。

海猫屋 火曜定休

え?

今日火曜だよ・・・。

その、建物や佇まいだけでも見てみたいと思って
行ってみた。


怪しい雰囲気が素敵だ・・・。
店のまえには

本日夕方5時開店

と、ある。


町のほとんどが閉店となり、長い夜がはじまろうとしていた。

やってるかも・・・。

行ってみた。

只者ではないオーラをはなつマスター。
美しい不思議な雰囲気の奥様。

誰もお客さんのいない店内はシーンと静かだ。
2階の席に案内され、
ちょっと緊張しながらビールを頼む。



「ママ、なに?ここ。」
ただならぬ雰囲気を察知したのか、聞いてくるおちびくん。

「映画の舞台になったんですよね?」
聞いてみた。
分厚いスクラップブックを持ってきてくださった。
大林監督やら、見たことある人がたくさん。
前衛舞踏(?)なども手がけていらっしゃったようだ。

     


「うにのキッシュ」 「たこのマリネ」
おちびは「カシスシャーベット」を口のまわりを真っ赤にして
食べている。

不思議な時間が流れているようで、不思議な気分で
ゆっくりと静かな時間をすごした。

どのくらいたったんだろう?

「ごちそうさま」と席を立つ。
帰りぎわ奥様が
大きいふる~い100円玉をおちびにくれた。
「むかしのおかね?」
不思議そうに手にするおちびくん。


外にでると冷たい風と、刺すような寒さ。
雪もちらついている。

「ふりかえったら、なかったりしてねあのお店」
「あのふるい100えん玉もきえてたりしてね」

 

海猫屋