きんもくせい通信

みのりさんちのいろんなこと ぶつぶつ、ぐちぐち語ります。

番外編 ~おかあさん~

2006-04-10 | 楽しみ

お布団を敷きながら、本題を切り出してみた。
「ごめんね・・・。おかあさんの事・・・。知らなくて・・・。
すぐに知らせてくれればよかったのに・・・。」

・・・でも何もできなかったかも・・・。な・・・・。

ううん・・・ありがとう。
そう言ってたえちゃんは堰を切ったように話し始めた。

病院に急に呼ばれたこと。
その時にはもう意識もなかったこと。
たくさん、たくさん「おかーさん!おかーさん!!」
と、呼んだけど
目を開けることはなかったこと・・・・・。
涙をふきながら、
「親孝行できなかった・・・・。もっと親孝行したかった。」
と、言ってた。

あ・だめだ・・・。私が泣き出したら号泣になる・・・。
こらえた・・・。こらえた・・・。
・・・たえちゃんそんなことないよ。いつもおかあさん楽しそうだったよ。・・・

おかあさんが撮ったおしろいばなのパネルの下で
7年分の話をする。

いつも、いつもみてるわよ・・・。

そんなふうに言ってるようだよ。
たえちゃん・・・。




番外編 武勇伝

2006-04-10 | 楽しみ

お腹が裂けそうなくらい満腹になり、
どうしても食べさせたい!
と言う名物のやきとりをお店に取りに行き



泊めていただくたえちゃん宅へ。

新しいお家が立ち並ぶメルヘンチックな町。

裏の林にはきつねがやってくるらしい。

今度はたえちゃんもビール、ビール

「ねえ この辺でも変な人とかでる?」
子供たちをとりまく異常な警戒。
のどかなこの町には無縁かな・・・と、思った。
けど、聞いてみた。

実はね・・・。

たえちゃんの娘8歳
中学3年生の男の子についてこられたのを目撃。
そいつは、へんな言葉をかけながら学校からずっとついてきたらしい。

「おかあさ~ん今こわかったの~」
泣きながら言う娘。

すぐさま、あとを追いかけるたえちゃん。
学校の敷地まで追い詰め、そいつの自転車をとりあげた。

「なにしたんだぁ~~!!えっ!
名前言え!!名前!!!」


「なにするんですかぁ~」と、犯人。

学校なので何人かの父兄や先生の姿もあったそうだ。

「だれかぁ~先生よんできて~!!先生!!」

ボーゼンと固まり身動きできない人たち。

・・・どっちが悪者かわかんなかったんじゃないの?か?・・・。

で、逃げられた。

実はその中学生は他にももっとひどいことを
やらかしている奴(婦女暴行など)で、はっきり顔をみている
たえちゃんは捜査に協力することになった。

下校してくる犯人をフィルムをはった車の中から
刑事さんとともに、あいつか?こいつか?

かっこいいな・・・ドラマみたいだな・・・。

似顔絵作成にも参加。
モンタージュとかじゃないの?

あまりにも似顔絵描く人がうまかったので、
「どんな勉強してどういう道に進んで、こういう仕事になったんですか?」
と、聞きたかったらしい。

そして・・・・・。たえちゃんの捜査協力で、

犯人は捕まった。

学校の前で、みんなのいる前で捕まった。


けど、刑務所にでも入れるんだと思ってたら、その後も
普通に生活しているらしい・・・。

いいのか?ね?

そんなんだから、もっと悲惨な事件が起こるんじゃないの?
起こってからじゃおそいのに・・・。

犯人の中学校の校長先生が謝りにくるので、
集まってくださいと、被害者たちは集合をかけられ
はぁ~?と、なったらしい。
おかしいね・・・確かに・・・。

両親は1軒1軒、自宅に謝りに来て、
漁師の父親は泣いて土下座していったそうだ。
複雑ですね・・・。
親の心子知らずとはよく言ったものです。


でもとりあえず、捕まってよかった。


「で、表彰とかされちゃったの?」
「ううん・・・。菓子箱ひとつ・もらった・・・。」


そんなものなのかね?
捜査協力って・・・・・・・。


 


北海道へ~鉄の町へやってきたの巻

2006-04-10 | 楽しみ

高速バスに乗り、約2時間
静かな、鉄の町へやってきました。



幼なじみのたえちゃんが、だんなさんの故郷であるこの町に
移り住んで7年。
いつか行くね。 なんて言ってばかりで7年。
とうとう、やってきた。

腰の重い私をここに向かわせたのは暮れに届いた喪中のはがき。

たえちゃんのお母さんが亡くなった。
たえちゃんはお父さんがいなかった。
小さい頃から、お母さんはたえちゃんとおにいちゃんを
たった一人で育ててきた。
美しい人で、ダンスをやってみたり、写真を勉強しては
私の舞台にもよく足を運んでくださった。

ガンだったそうだ。

私もショックで、悲しくて
たえちゃんに電話もメールも手紙もできなかった。

で、
行くことにした。

バスを降りるとそこに待っていてくれたたえちゃんは
変わらない。

「来てくれてありがと~」
そう言って、
「今日はね○○へ行って、さかなのおいしい××へ行って・・・
(続く・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・)で、いい?」

「はい!いいです!」

あいかわらずだ・・・・・。

さっそく、日も暮れてきたというのに牧場へ。
海が見える高台の牧場。
晴れてるときはすばらしくきれいらしい。・・・雪降ってるし・・・。
ヨーグルトやチーズを買って、牛の搾乳の作業をしばし見学。

機械化なのね・・・。
手でピューピューやってんのかと思った

お次はうまい魚を食べさせてくれるというお店。
「カレイの煮付け・ほっけ・お刺身・かに・かき・焼きいか」
ばんばん注文するたえちゃん。たべれんのか?そんなに・・・・。
「ごはんものはいい?」
・・・いいです・・あとで・・・・

わ~い!わ~い!かにだ~かにだぁ~
市場で味見しただけだったかに
身がぎっしり! こんなかに食べたことない!
しかも、大盛り~大盛り~



このお刺身の厚いこと!
スーパーで小さく刻まれたようなお刺身はなんなんだよ!
と、ビールをおかわりする。

全部が今まで食べてきたものとスケールが違う。
お隣では生きたままのえびを食べてるし・・・。
とんできたぞ!
こっちまで。

町では人を見かけなかったけど、ここは満席だ。
2万円で足りるかな?
と、心配してたら1万円でおつりがきてた。

え???


うそ?



おばちゃん、まちがってないかい?


・・・ここに住みたい・・・。





まだ、つづく。