語れない横顔は赤のランプ
夜を吸っているビルの屋上
忘れられた片隅で
非常階段の脇で
無口に灯っている
感情は言葉を知らず
心をかすめていくだけ
名付けられないシーンは
落ち葉のように積もっていく
いつまでも掃き出されることなく
語りたがりの笑顔は
不気味な口を開けている
トランプのように
かちかちの言葉は重ねられて
あやしげな塔を造る
ブリッジはできたか
蔓を巻いて
割木の間から
ブルーを包んだ白く逆巻く流れを
ぐらぐらと眺めて
足元が遠ざかる
夜を吸っているビルの屋上
忘れられた片隅で
非常階段の脇で
無口に灯っている
感情は言葉を知らず
心をかすめていくだけ
名付けられないシーンは
落ち葉のように積もっていく
いつまでも掃き出されることなく
語りたがりの笑顔は
不気味な口を開けている
トランプのように
かちかちの言葉は重ねられて
あやしげな塔を造る
ブリッジはできたか
蔓を巻いて
割木の間から
ブルーを包んだ白く逆巻く流れを
ぐらぐらと眺めて
足元が遠ざかる