詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

年齢

2014年12月06日 | 
一本でいられる年齢がある。
そう気付いたのは
いまは雷に打たれた木のように
ふたつに裂けて反り返っているから。
見える景色は
ピントの合わない眼鏡をかけているように
ゆがんでいる。
おさまりが悪く、しっくりしない。
しょっちゅう心の向きを変えてみる。
そういう年齢。
ある程度の歳になると
それはそういうもので
この先もひとつになることはなく
亀裂は深まっていくばかりなのだろうか?

だけどこのままでも・・・

目を閉じると、
港の古い倉庫の二階。

目を閉じると、
潮の匂い。
水がやさしく砕ける音。
船体が岸壁に擦れる音。

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