詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

詩を書くのは

2016年09月24日 | 
詩を書くのは時でしょうか
見つめ続けるまなざしが
腐葉土のようにあたりを柔らかくするので

道には無数のひとの
無数の足跡が残っていること
無数の風の傷跡が残っていること
知っています
指でなぞることさえできるようです

思いの跡は残っているでしょうか
わたしという道に
向きを変え
高さを変え
色を束ねて
吹き過ぎていった思いの跡は

沈黙には耐えられず
きっと何か言ってしまいます
無造作に
投げ出すように
拭き消していくように
きっと間違えるでしょう
それでも何かが残ることを
きっと願ってしまうのでしょう

畳の海に頬杖ついて
かかとで何度も
空想を描いては消した午後も
きっとどこかに残っているのでしょう
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