詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

クリスマスカード

2018年12月22日 | 
しっかりした足取りでサンタクロースは歩かない
気まぐれで赤ら顔

無為な時間のギフトにあふれていたとき
文具売り場でたくさんのカードに指紋をつけた
封印がわりのシールも選ぶのに怠りなく
日記のようにクリスマスカードを何枚も綴った

12月25日はその年齢にいたるまでの
思い出と予感に飾り付けられて
無為な時間という糸で
スパンコールを通すように
家族
友だち
深い意味などないけれど
クリスマスカードを送る

それは
ただイルミネーションを歩きながら
私だけの冬の呼吸をしていた頃
私だけで意味を支えることができなかった頃

順々にとてもわずかな自信を積み重ねて
何かをつかもうと心底思い
準備ができたとき
私のギフトは雪のように溶けた

そして歓びは誰かの靴下の中に
テーブルのまわりには
トナカイ、ツリー、子どもたち
ケーキは小さいけれど12等分にしよう

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