落ち葉はきれい
光があたるととてもきれい
レイボーンのギター
曲名はレニー
ギタリストの妻の名だと教えられたこと
ずっと忘れてた
薄れていく演奏者に倣い
コードの余韻を見上げる
エレキが放たれた虚空に
十六年
ひとは、ひとは
舞い落ちる
(記憶、時間)
山小屋は木の匂い
薪の燃える匂い
タバコの匂い
森を吸い込み
山登りトランプお酒に音楽
若さがはしゃいでも
シュー
湯を沸かす音が
語るのでは足りない
めいめいの年輪を束ね燻して
妙にあったかい空気を吐き出す
目に強力な接着剤をつけた者から
屋根で干した擦り切れた布団を並べて寝る
車は高速に乗らずに下道を行く
あっ、この景色いい!すごくいい!
電車がトンネルから出てきたところがいい!
おまええらいなぁ、そんなとこ見てて。
そう?そんなことで?
景色見るの、好きだよ。
様々に切り取られる風景写真
窓の外にちょうちょがいるよ。
十階なのに。
こんなところまで、飛んで来るんだねぇ。
きみも、変わんないね。
それ、ほめ言葉なの?
古いノートを開く
黒いペンで塗りつぶした模様があれば
長い長い電話の跡
話したことは思い出せない
塗りつぶす手の動きだけ覚えている
「おやすみ」は意地を張って
「み」だけになったこととか
なぜ?
なぜ?
なにが、なぜ?
人は通り過ぎてしまうのだろう?
好きとか嫌いとかじゃない
後悔でもなくて
すぐそこにいるなにかとても大きなもの
天井を見つめ続けた夜や
東京を縦断する足
離れていく魂
つかみきれなかったんだろう
落ち葉はきれい
光があたるととてもきれい
わたしは汚い?
光があたるととても汚い?
自分を引き剥がすことができないなんて
群青のクレヨンで塗りつぶす
ずっと忘れていたということは
なかったことになっていたということで
思い出したということは
再び新しく出会ったということで
それは行き場を失くして
石段に砕けた秋の陽のように
悲しい喜び
落ち葉はきれい
光があたるととてもきれい
ひとは、ひとは
離れてしまったのに
いっしょになって
とてもきれい
光があたるととてもきれい
レイボーンのギター
曲名はレニー
ギタリストの妻の名だと教えられたこと
ずっと忘れてた
薄れていく演奏者に倣い
コードの余韻を見上げる
エレキが放たれた虚空に
十六年
ひとは、ひとは
舞い落ちる
(記憶、時間)
山小屋は木の匂い
薪の燃える匂い
タバコの匂い
森を吸い込み
山登りトランプお酒に音楽
若さがはしゃいでも
シュー
湯を沸かす音が
語るのでは足りない
めいめいの年輪を束ね燻して
妙にあったかい空気を吐き出す
目に強力な接着剤をつけた者から
屋根で干した擦り切れた布団を並べて寝る
車は高速に乗らずに下道を行く
あっ、この景色いい!すごくいい!
電車がトンネルから出てきたところがいい!
おまええらいなぁ、そんなとこ見てて。
そう?そんなことで?
景色見るの、好きだよ。
様々に切り取られる風景写真
窓の外にちょうちょがいるよ。
十階なのに。
こんなところまで、飛んで来るんだねぇ。
きみも、変わんないね。
それ、ほめ言葉なの?
古いノートを開く
黒いペンで塗りつぶした模様があれば
長い長い電話の跡
話したことは思い出せない
塗りつぶす手の動きだけ覚えている
「おやすみ」は意地を張って
「み」だけになったこととか
なぜ?
なぜ?
なにが、なぜ?
人は通り過ぎてしまうのだろう?
好きとか嫌いとかじゃない
後悔でもなくて
すぐそこにいるなにかとても大きなもの
天井を見つめ続けた夜や
東京を縦断する足
離れていく魂
つかみきれなかったんだろう
落ち葉はきれい
光があたるととてもきれい
わたしは汚い?
光があたるととても汚い?
自分を引き剥がすことができないなんて
群青のクレヨンで塗りつぶす
ずっと忘れていたということは
なかったことになっていたということで
思い出したということは
再び新しく出会ったということで
それは行き場を失くして
石段に砕けた秋の陽のように
悲しい喜び
落ち葉はきれい
光があたるととてもきれい
ひとは、ひとは
離れてしまったのに
いっしょになって
とてもきれい
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