すったもんだのあげく、彼女は夏の終わりに正式に離婚した。
秋の初めに久々彼女と白くま君に会った。
白くま君は6月の末に見たときとかなり違って見えた。
えっつ?かなり痩せている。10Kくらい減ったのでは。
ひと夏の間、プールで毎日泳いでいたらしい。そして、引き締まった体つきになった彼は一挙に若返って26歳の実年齢にふさわしい溌剌とした若者に変身していた。えっ、この人、ベースはこんなに均整が取れて . . . Read more
結婚に不満のある美しい人というのは世間が放っておかないものだ。不満をかかえたオバサンからは誰もが逃げ出すのだが。。。。
ある日、彼女と有名な子供服店の中にあるビクトリア調の喫茶スペースで話をした。こげ茶色の板張りの床に天井の高い欧州調の店内。売り場の奥にしつらえてある喫茶スペースには他に誰もいない。ビクトリア調の調度類に映える彼女。長く豊かな漆黒の髪がさらに豊かに見える。白い肌と高潮したばら色の . . . Read more
昨年、東京に引っ越した友人がやってきた。
東京では仕事だけに近い日々という彼女。
昔は男性であれば10人が8人は振り向くくらいの美女だった。化粧っけがなく皺加工のシャツを着てバイクに乗っていて、イーハトーブトライアルに参加したりで、全く女性的な装飾がなかったので、根っから外観に鈍いところがある私が彼女の美しさに気がついたのは多少後になってからである。
その一風変わった性格に惹きつけられた頃、よ . . . Read more
カルちゃん、ある日なぜか私に向かってこんなことをいった。
(英語で)
「彼女を知ってから、僕は反省してます。」
この彼女とはスポーツクラブのインストラクターの彼女のことである。
「色々な女性とつきあったけれど、LoveではなくLustだったかもしれない。僕はこの件については、君が思っているような人間ではないです。彼女を知るまで本物の恋愛が何か分っていなかった。」
おいおい、私は君より多少年上、 . . . Read more
カルちゃんが日本にいたのは、約3年、27歳から30歳くらいまでの時期で、今考えると、誰にとっても華々しい年代といえる。
育ちがよくて、屈託がないし姉と妹に囲まれて育っているせいか、女性に対して構えがなく自然体で話ができるせいで、女友達も多かった。
同じ職場での最初の一年は、単に仕事の付き合いだったが、共通の友人が多いため2年目くらいから、ハイキングやら飲み会などで行動を共にすることが多くなった。 . . . Read more