異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

先生の宿題2

2015-08-29 14:24:25 | Weblog
3月半ば過ぎの日曜に焼き魚を食べに行くことになった。
地魚の鯖とカレイを注文し、待ち合わせは市民図書館前。
日曜ということもあり、スイッチが入らずにのんびりしていたら、待ち合わせの時間に間に合うかどうかという瀬戸際。バイクで近道を選んで駆けつけた。
あー5分遅れているけど、誰も来ていないからほっと胸をなでおろす。

しばらくして周りを見渡す余裕が出てみると一際背の高いサングラスをかけた男子が図書館の前の大通りのケヤキの幹に背をもたれかけている。
ん?もしかして外で待ってた?単体で見ると背が高い。常により大柄な子達といるのを見ていたので、それほど長身だとは思っていなかったが、自分のイメージより遥かに実際は背が高いのだ。

焦って、自動ドアから飛び出し、「背が高いのでわからなかったですよ」とへんな言い訳をしてしまった。
幸いもうひとりの先生はまだ来ていない。

冬は終わっているにせよ本格的な春には遠い3月22日。通年薄ら寒い時期である。
ただし、その日は様子が違った。図書館から外に出てみると、陽光が眩しいほどで、青空のもと太陽が燦燦と照っている。
そしてその光が溢れる空の街路樹の木漏れ日の下に、佇むバーレーン君。な、なんというか光量が本人に良く似合っているというか、とっても印象深い。えらく訴求力のある青年に成長しているではないか。

しばらくして、自転車でもう一人の先生。すでに集合時間から30分。

「サードワールド」バーレーン君がMr.スーダンにからかいの声を掛ける。
「故郷では2時間くらい皆待っていてくれます。」
「サードワールドって日本語では?」
「第三世界」とワタス。

3人で街中の居酒屋の定食を目指した。時は春、街路樹の木蓮の花々が青空に向かって香り高く咲き誇っている。
「この花は?」
「木蓮です。」


この二人と見慣れたはずの大通りを歩くと、違う空間がだぶって見えるような感じがしてくる。

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