異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

年の初めの

2015-01-02 10:45:57 | Weblog
今年も正月がやってきた。
年末は同僚の30代後半女子の仕事上の悩み相談のメールのやりとりとFBメッセンジャーでの海外の知り合いとの通信に明け暮れてしまった。

今年はアラビア語の先生は博論の一次締め切りを1月5日に控えているため、突発初詣に誘われるおそれがない。そういえば、博論が完成したらオーラルディフェンスそしてめでたく論破すれば3月下旬には卒業式。アフリカに戻って大学の先生になることがもうすでに決まっている。去年鳴らすことが出来なかった除夜の鐘を鳴らす最後のチャンスだったわけだけれど、彼は研究室に閉じこもっているので優先順位上その機会はなかったのである。この先日本に学会で来ることがあっても、さすがに年末はないと思われるし。

1月1日はMs.AとMOVIXへ「ホビット最後の決戦3D」を見に行った。
鑑賞前はコーヒーを飲みにドトールへ。
「スタバは1階にドトールは3階にあります。」
「あ、わたし前の上司がスタバ好きだったので嫌いになったのよー。何回買わされたか分からないし。君も飲むっていっておごってくれるのかと思うと結局領収書回してくるんですもん。領収書の提出は秘書の私の仕事だったから全部経費につけてくるのが、もう一目瞭然で。」
「すごいケチですね。」
「そうなのよ。でもね。ただ仕事しないだけで、頭は良かったから。今は頭がどうかと思うくらいの上司で。」
「今はその外国人上司なにをしているんですか?」
「まだ日本にいて、コンサルティングをしているそうね。どうすれば会社が傾くかのコンサルかしら。」新年そうそう毒舌が冴えわたる。

「なんかですね。会社の島の3つむこうに座っている人とメールのやりとりを年末していて。彼女が英語で調査したことをすべて翻訳させて英語のできない上司が上にあげるときはあたかも自分の仕事のように報告するらしく。更に自分の都合のいいように報告書の重要な問題点という部分を削除しちゃうらしく。おまけに個人秘書みたいに囲い込まれて風当たりがすごく強くなっているようで。」
「あっら。そんなのありふれているわよ。うちも日系3世の営業マンが英語のできない営業本部長に苦しめられているわよ。うちは海外サイトと連絡を取り合わないとだから本部長が英語できない方が変なんだけど。」
「あら、よくある話なんですかー。」
「よくあるわね。私だって転勤希望を出して東京からこっちへ来たのだって、外国人上司の後釜を避けるためですもん。目につくところにいたら被害甚大だから離れたほうがいいのよね。できない上司が上に来ると出来る人は皆苦しくなるわよ。日系の男の子は英語のわからない部長の飛ばす滅茶苦茶な指示と口出しに耐えているけど本当に苦しそう。まだその子はいいのよ。もう1人の子は完全に潰しのターゲットになっているし。」
「えーそうなんですか。」
「逃げるが勝ちってことはあるのよね。」

で、映画館。トーリンが軍を率いて戦いに赴くシーン「To the King!!」部下が先陣を切るトーリンに続く。「わははは」二人共大笑いをしてしまった。あまりに正統派であまりに自分たちの現実から乖離した光景なので。
「これ、うちではありえんわ。」
「うちもないです。お前が先に行けってなるやん。」



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