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写真・映像作家、著述家、本物の日本遺産イニシアティブ+メディアアートリーグ代表。日本の1400年の精神文化を世界発信

伊藤みろ著『日本の家紋と姓氏 伝統美と系譜』(誠文堂新光社) いま家紋が教えてくれる未来への祈りの心

2013-04-21 22:58:31 | Weblog
いま家紋が教えてくれる未来への祈りの心 日本の1400年、中国4000年の歴史への旅

 このほど、日本の精神文化の源流である奈良の世界遺産の社寺や伝統芸能、古武道などを取材した10年の歳月の一つのまとめとして、『日本の家紋と姓氏 伝統美と系譜』(誠文堂新光社)を上梓いたしました。
 家紋という「イメージ」を通して見えてくる「未来への祈りの心」を焙り出しながら、書き下ろした文化・芸術・歴史エッセイです。日本の宗教文化や伝統文化を担う専門家への取材に基づき、さらには日本や中国の古典文学、美術、建築、工芸の分野に至るまでの学術文献に拠り、家紋に託された豊かな文化史・精神史を検証してみました。家紋という「宇宙(ミクロコスモス)」に映し出された、日本に遺され、守られてきたシルクロードや中国伝来の文化を辿ってみました。
 とりわけ、日本の家紋の起源を、飛鳥・奈良時代にまで遡り、聖徳太子に始まる神仏習合1400年の歴史に光を当て、神仏への祈りという視点から、家紋を捉えてみました。その背後にある「秘話中の秘話」の数々を紹介しながら、合計約3000点という紋数を収録しています。また本書の特徴は、幻の紋、知られざる紋、珍しい紋まで、約300種類の紋種を網羅しています。まさに文化の「鏡」であり、祈りの結晶のである、「家紋」の「百科事典」を目指しています。 
 一方、本書では、副題「伝統美と系譜」の通り、後半100ページ分の付録となった、日本の約120姓氏の由来について、詳しい解説を行いました。家紋と姓氏は、まさに「不二(身と殻のように切り離せない)」のものでありながら、家紋も姓氏も、これまで学問として、本格的な学術研究がなされておらず、姓氏についても、諸説が入り乱れる中で、歴史的な第一級文献に基づきながら、出典を明示した上で、解説文を編集稿として、書き下ろしました。
 そして本書416ページに凝縮された、家紋と姓氏の総鑑的な歴史から浮かび上がるのは、神仏に捧げられた日本人の祈りの心であり、文化の特異性をも超えた、いのち根源にある「光」を求める心です。そうした視点に立つとき、家紋は、「人類資産」として新しい文脈で復興し、時代や場所を超えて、永遠の光彩を放ちうるのかもしれません。
 私たちの遠くて近い祖先からの贈り物である、日本の1400年の伝統、中国4000年の歴史、朝鮮半島の国々との友好への祈りに満ちた、未来へと受け継いでいきたい「和」の心を、総家紋数約3000点・300種類の家紋から焙り出しています。
 もとより日本初の「十七条憲法」(604年)の第一条である「和」の心は、聖徳太子の時代より、戦いがあったからこそ、それを乗り越える叡智として唱えられ、私たちの心の中で生き続けてきたことを、本書において、何よりも伝えたいと思いました。
 家紋というイメージに託された日本に遺されたアジアの叡智の伝統を、世界の多くの方々と共有することで、聖徳太子に始まる「和」の心を実現できるよう、皆様からのご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 平成25年4月吉日

 伊藤みろ メディアアートリーグ
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『日本の家紋と姓氏 伝統美と系譜』
 著者:伊藤みろ
 企画・編集:メディアアートリーグ
 出版社: 誠文堂新光社
 ISBN-10: 4416812051
 ISBN-13: 978-4416812051
 単行本: 416ページ (家紋総数約3000点/300種類)
 サイズ:A5(21 x 14.8 x 2.5 cm)
 発行日:2013年3月27日
 定価:1800円(+税)
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 [メディアアートリーグについて]
 アートを通して世界へ平和を発信する目的のもと、日本に遺され守られている1400年の文化遺産を、国際的に紹介する活動。作品は奈良の寺社をはじめ、世界の図書館・美術館、文化財団、教育機関などに寄贈している。シルクロード伝来のアジアの叡智と芸能、日本の精神文化を、写真や映像作品、書籍として伝承し、世界で共有する活動。将来的には、NYで財団設立を目指す。


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