MIRO ITO発メディア=アート+メッセージ "The Medium is the message"

写真・映像作家、著述家、本物の日本遺産イニシアティブ+メディアアートリーグ代表。日本の1400年の精神文化を世界発信

未来へ継承したい 祈りの心 東大寺千手観音立像・四天王立像・厨子~聖徳みろ 作品展示

2014-10-01 20:40:33 | Weblog
「未来へ継承したい 祈りの心 東大寺千手観音立像・四天王立像・厨子」聖徳みろ 作品展示

国際福祉機器展内 2014年10月1日-10月3日

爽秋のみぎり、ますますご清祥のことと存じます。

さて10月1日より3日まで、私の新しい写真作品の発表・展示が行われております。もとより、私が進めている文化共有事業「メディアアートリーグ」では、東大寺をはじめとする、奈良の世界遺産の社寺の国宝や重要文化財を、写真作品や映像作品として寄贈し、後世に遺す活動を行っています。

本展示は、東大寺の特別協力のもと、和紙に印画された六点の掛け軸作品として、このたび公開が実現しました。

千手観音立像・四天王立像・厨子(すべて重要文化財)は、東大寺戒壇院千手堂に安置されている鎌倉時代の至宝です。近年では、火災(1998年)により損傷した千手堂の落慶の年(2002)、平城京遷都1300周年の2010年、および厨子の扉絵の復元が完成した2013年の3度公開されただけの、きわめて貴重な非公開の文化財です。

千手堂は、奈良時代に鑑真大和尚によって、日本で初めて仏教の授戒式が行われた戒壇院内に設けられています。戒壇院の資料によると、鎌倉時代後期、東大寺の大勧進の任じられた圓照(えんしょう)上人によって、創建されました。江戸初期に三好・松永の兵火によって焼失されたものの、30年後の慶長年間に再建されました。江戸時代の縁起には、後嵯峨院が圓照上人に下賜した二間(ふたま)観音のことが記され、千手観音のことだと推測されます。

本観音像が写真作品として、東大寺の特別のご厚意により、これより広く世界に公開でき、「未来に継承したい祈りの心」を伝えるとともに、一人でも多くの皆様の心の癒しに役立つことを願う次第です。

ご協力いただいた東大寺ならびにご支援を賜りました皆様に、心から厚く御礼申し上げます。

なお私がライフワークとして進めさせていただいている、奈良の国宝や重要文化財の撮影は、奈良の社寺の特別なご理解とご支援の賜物であり、これより一人のフォトアーティストの立場を超え、歴史と現代を結ぶ意図にて、「聖徳みろ」の雅号にて、奈良の作品を発表していきたい所存です。

NYで経験した「9.11」から13年が経ち、奈良や日本の伝統芸能を取材する12年の歳月を経て、次なる人生の段階では、NYでの財団設立を目標に、日本に遺されたアジアの伝統文化を「未来に継承したい いのちの祈り」のかたちとして、世界に発信していきたいと願っています。

新たな雅号につきましても、引き続きお引き立てを賜りたく、改めてどうぞよろしくお願い申し上げます。

メディアアートリーグ代表

聖徳みろ こと 伊藤みろ
2014年10月1日

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開催場所:第41回 国際福祉機器展
http://www.hcr.or.jp/exhibition/exhibition2014.html
期間:2014.10.1-10.3
時間:10:00-17:00
出展主催:日本ケアコミュニケーションズ
企画制作:メディアアートリーグ
協賛:NDソフトウェア
機材提供:キヤノンマーケティングジャパン、イイノメディアプロ
東京ビックサイト(東6号館)・入場無料(登録制)
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All Rights Reserved.
2014 (c) Photo by Miro Ito
東大寺 戒壇院千手堂 千手観音立像(重要文化財)
特別協力:東大寺

[ メディアアートリーグについて ]
アートを通して世界へ平和を発信する目的のもと、日本に遺され守られている1400年の有形・無形の文化遺産を、国際的に紹介する活動を展開。作品は、奈良の世界遺産の社寺をはじめ、国内外の図書館・美術館、文化財団、教育機関などに寄贈している。ユーラシア大陸伝来の太古のアジアの叡智と芸能、日本の精神文化の粋を、写真や映像作品、書籍として伝承し、世界で共有する活動として、NYで財団設立を目指す。

公式サイト http://www.miroito.com