みすきのぶろぐ

役者「みすき康人」です。活動報告や宣伝、日々思った事、感じた事、社会問題その他あれこれを超不定期的に綴っています。

「新 羅生門」回想、感謝そして・・・

2015年12月09日 | 演劇・映像活動
12月の5(土)6日(日)の両日劇好サボテンアミーゴ第14回公演「新 羅生門」が行われ、3回の公演が終わった。
みすきも出演者の一人として3回の公演を大きなトラブルも無く終え、客演である自分の責任を全うすることが出来てホッとしている。

思い返せば、一番最初に客演の話が来たのが10月初旬、その時はまだ「星の王子さま」の稽古中。公演一ヶ月を切った時で、額に血管を浮き上がらせながら必死になっていた時だった。
サボテンアミーゴ・・・略称「サボアミ」、この劇団自体は以前から知っていたし過去に公演も観に行った事がある。なにより運営の中心人物の一人は、みすきの高校時代からの友人で青春の一時期には所沢の某ミュージカル劇団で何度も同じ舞台を踏んだこともある人物だ。依頼のメールが来たのはその彼から。時期的には全く問題は無く、断る理由も全く無い。ちょっとだけ考えたがすぐに二つ返事でOKした。ただ稽古日程は土日祝のみ。メンバーがみな働いているので仕方無いが、自分は土日にバイトをしなければ干上がってしまう・・・その旨も彼に相談し了承を貰うことが出来た。この様に融通を効かせてもらえるのが社会人劇団のいいところ。また自分が受ける役の台詞は少ないのでその点は安心だった。

それからの土日は、他のメンバーに遅れての稽古場入りが始まった・・・「星の~」の稽古が日曜日、稽古が被ること2週間。サボアミの公演一月半前の事。二つの稽古を掛け持ちするのは、稽古場も離れていたので正直大変だったが、自分にとって滅多にないことだし短期間だったので、これは何とか耐えることが出来た。

稽古も回数を重ね、何とか皆に付いて行く事も出来るようになったところで本番一週間前。なんとこの後は本番(土曜)まで稽古は無い。週の後半はセットの立て込みに使われる。ここのセットはサボアミの前身である某劇団の流れを受けて本格的であり、よくもまあアマチュアながらもこんなスゴいセットを作りこむものだ・・・と感動すらしてしまうもので、今回もその例に漏れるものではない素晴らしいものだったが、その立て込みも平日の仕事の為に自分は手伝うことが全く出来なかった・・・申し訳ない。

そして迎えた公演初日、天気は最高の晴天。
本番前に一回、ゲネをするのはお約束。これは特に意味は無いが、自分で「怒涛の二日間」と名付けた二日間の公演はこうして始まった。

公演の中身云々は省略させてもらうが、ここでもみすきは悔いの無いよう取り組んだ。
ミスは全く無かった・・・とは言わない。細かいミスは多々あったけど、幸いな事に後悔に繋がるようなものも無く3回の公演を終えることが出来た。
最後の見送りをして皆でセットの撤収、打ち上げ会場で呑んだビールの美味かったこと美味かったこと、ああ美味かったこと~~!
終電の関係で、挨拶もそこそこにバタバタと打ち上げ会場を後にし、その日は終わった。

そして今、ようやく収まりつつある全身の筋肉痛を引きずりながらPCに向かう自分がいる。
メンバー達のSNSでは公演の写真がアップされているし自分もアップしている。ミス云々は気にしたけど、今回もやはり舞台を楽しめたな、と実感している。物語は勿論良かった。キャストもみんな素敵だった。みんな舞台を楽しんでいたし本番中にも楽屋でコッソリと沸く笑いで緊張をほぐし、出番になると明かりの中に出て行く。その中に自分も混じりながら、ああ、やっぱ舞台はいいなぁと実感していた。約3年間のブランクの後に立った「星の~」も確かに良かったけど、朗読劇で舞台の毛色が若干違った。
しかしこちらは自分が昔から知っている・・・昔から経験してきた「舞台」なんだ、と感じられたのはメンバーのせいなのか、見慣れた小屋のせいなのか・・・は判らない。

でも自分自身とても楽しめた舞台だったし、この舞台に関われて良かったと思う。

キリが無いのでこの辺で終わるが、この舞台に誘ってくれた友人、サボアミのキャスト・スタッフの皆さん、そしてこの公演を観に来ていただいたお客様と観に来たくても来れなかったお客様全ての方々に感謝の意を表して、次の舞台は未定ですが、これからも頑張ってみたいと思います。


みすき康人、まだまだ頑張りますよ~!