走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

考えてから喋る?話しながら考える?

2024年10月22日 | 仕事

Introvert とExtrovertをご存知ですか?


人間の特徴の一つで、簡単に言えば前者は口数が少ない、内向的とか1人で過ごすことを好む。後者は外交的と言われます。しかしこれはキャラクター的なもので、喋るスタイルだけに注目すると前者は準備をしてから話す人。後者は頭で考えるより先に口に出してしまう人のことです。何事にも二面性があり、どちらが良いかとかではなくて、それぞれ長所と短所があります。


私はよく後者と思われがちですが、実は前者なのです。


で、本題。北米では喋らないと意見を持っていない、考えがない人、学がない人と取られてしまうので、どんな小さな意見でも口にすることが重要視されます。


自分のIntrovert な部分に追加して英語力に対する引目が加わり、即答、討論に参加する難しさを痛感しました。RN(看護師)の時にはさほど影響はなかったのですが、それ以上の職種になる時(面接時とか。同じポジションを巡って数人が競い合っているから)、なってからも、大学院での授業では、その性格が邪魔をして自分が嫌になるほどでした。考えがまとまった時に、トピックはすでに次にうつっていたり、意見も言えないのに、どうしてもここにいるの?!と言われる方がましです。存在そのものを無視されたことだって。テンポの良い英会話に乗っていくのは日本人の私にはとても難しいものでした。


さて、看護師時代にしようとかクリニカルリソースナースなどリーダー的な職種に就くようになってから、努力は続きました。


海外でサバイバルするためにはそれなりの対策が必要で、それを実行することで生き残ってきたので、紹介します。


自分はその分野でのエキスパートだと自負を持つこと。

読みっぱなし、聴きっぱなしを避け、そこから自分に紐づけられるまで考える。それを周りに話す(友達でも家族でも)、もしくは書き留める。


ブログはたわいもないことを書く時がほとんどですが、書く場であるので、自分の経験や考えをまとめることができます。

講演をしたり講義も、アブストを書くときも、同様な作業になります。自分の考えをまとめるチャンスに使います。その連続が不意打ちにあっても、自分の考えや質問が出てくることを手助けしてくれるようになりました。


難しいことまで考えろ、とは言っていません。モヤモヤしている時こそ、モヤモヤが消えるまで考える、調べる、その連続が自分の頭の一部になっていくはずで、反応時間が短くなっていきました。


何事も練習です。イヤイヤでも口を開くようにすれば、身について筋肉となります。筋肉が覚えれば、すーっとできるようになります。リーダーである限り、これは避けられない。


これはあくまで仕事上のこと。プライベートは自分が好む人とひっそりしているのが好きです。


冒頭写真: Balveine城。 13世紀の古城。












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