マーティンの下肢切断は決まっていた。しかし他の血管外科医が手術をすると言い出し、それは成功した。足の痛みも取れ、血流も回復してマーティンは喜んでいた。マーティンの前回の記事はこちら。
しかし前回と同じく検査の採血が来る日に家にいない、検査に行ったとしても、抗血栓剤の量を伝えたくても電話に出ない、留守電もない。何も変わっていない。このままでは血栓がまた飛ぶと、血管外科医に検査の必要がない新薬に切り . . . 本文を読む
先日のプレゼンのためにホームレスにフォーカスして統計を見直した。
私の患者全体の平均年齢は50歳。男女ともに変わらない。私は小児から90歳まで幅広い年齢層を診ている。ホームレスに絞ると20代から70代。60ー70代でもホームレスでいることに驚く。50代が一番のピークだ。貧困層の人たちは体を張った仕事をする傾向がある。50代に入ると腰痛や持慢性病で働けなくなる人が多い。保険もなければ貯金もない。そ . . . 本文を読む
NPが出来ないことの一つにコントロールされている薬剤の処方。コントロールされている薬剤は麻薬、筋弛緩剤、ベンゾジアゼピン系の薬などだ。悪用されたり、死に直結するような薬だから厳しく処方を管理されている。
しかし無医村、医者不足の現状は厳しく、医師がいないと言うだけで適切な痛みの治療を受けることができないなど人間の権利を満たせない状況がある。
国としては処方者の制約を解除することでこのギャップを . . . 本文を読む