走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

Snow Patrol

2015年09月30日 | 英語圏の音楽
音楽紹介24回目 Snow Patrol イギリスのバンド。 元々は1994年にダンディー大学で生まれたバンド。その頃から今も残っているメンバーはゲリー (ギターとボーカル) だけで他は入れ替わり、今のメンバー5人に落ち着いたのは2011年ごろ。6枚目のアルバムが出たあたり。 2002年にメイジャーデビューとなり翌年にはヒットチャート、音楽賞を受賞。そのまま全世界のヒットチャート街道 . . . 本文を読む

正式な苦情

2015年09月29日 | 仕事
久しぶりに聞いた言葉。 オフィシャル コンプレイン 前回の初診の時も大変だったブライアン。その後もよくあるパターンで1ヶ月以上出した検査へも行かなかった。それが突然現れる。検査は済ませていたので、そこは良しとしよう。 で、前回と同じく聞いた質問には答えてくれず、ベラベラとおしゃべりが続く誰かさん。 尿検査に行くように伝えると切れてしまった。今更どうしてしなければならないのか? 前回の診察 . . . 本文を読む

行き着くところまで

2015年09月27日 | 仕事
何年も高血圧と知っていながら降圧剤を飲まなかった。理由は薬代が出せないから。 季節労働者で収入に安定がない。控除を受けるためには税金の納税記録が必要。 ココ何年も申告していない。理由は課税されて収入が減ると思っているから。 明日食べることだけに注目している。他のことは全く見えていない。1ヶ月先1年先に何が待ち受けているかなんて考える余裕なんてない。そんな彼に1年ぶりに会った。免許更新の為の身 . . . 本文を読む

自由の権利 最終回

2015年09月26日 | 仕事
オーナーも、警官も私もパディが自主的に病院へ行くように交渉した。しかし彼女は私達全員が彼女の敵で、彼女を陥れようとしている考えから離れられない。 聞く気はないと言ったが、ローカルのリソースや連絡先を伝えて退却することになった。もちろんオーナーからは強制退去を行う旨をしっかりと伝えられた (理解したかどうかは不明)。 非常に残念だった。トータル2時間半も費やして結果は何も変わらなかった。 折し . . . 本文を読む

自由の権利 その3

2015年09月25日 | 仕事
ドアをこじ開けた。中に入ると警官二人はテキパキとドア付近に積み上げられた荷物を動かし武器がないかカバンや袋を開け確認している。 パディはトイレにいた。一人にして欲しいと。もちろん鍵もかかっている。入り口のドアの裏側は鍵の周りに何十もの買い物を袋が巻きつけてあり、その上をバンジーコードで固定し錘になるカバンまでぶら下げてあった。 1BRのアパート。あちこちにスーツケースがあり、ベッドにはシーツも . . . 本文を読む