19才のハナを診察する。1月に赤ちゃんを産んだとは思えない細さ、44kg。身長は165cmもあるのに。
彼女を担当する保健師さんが紹介してきた。拒食症があるのではと。
ハナはそれを否定する。沢山の質問事項の中でもちろん拒食症の姿が浮かび上がる。
拒食症専門の機関がある。看護師、栄養士、カウンセラー、精神科医、ソーシャルワーカー。統合的前治療が受けれる素晴らしい施設だ。そこへの紹介を勧めるとあ . . . 本文を読む
今の仕事をしていて何が辛いって、、、患者が体験した虐待の問診をする時。
興味本意で聞いているのではなく、診断や治療がそれに左右されるから聞かなければならない。
話している本人も思い出したくない過去だろうから辛いだろうと思う。私が最もつらく思うのは、幼少期にそれが当たり前だと我慢していた、とか誰にも相談することができなかったと孤立している子供が存在していたこと、それを再確認する時だ。
今日も1 . . . 本文を読む
新患のドンは女の子を連れていた。5歳、幼稚園に通っているが今日はお父さんといるためお休みしたと言っている。
ドンは過去にありとあらゆる薬物の使用者で、今はメサドン メインテナンス プログラムの元、依存性をコントロールしている。
額には汗びっしょり、赤ら顔で、舌が回っていない。あっさり朝からビールを飲んでいたことを認める。親としての責任は?
いつもはもっとたくさん飲むが今日はほんの少しだった、 . . . 本文を読む
コリンの耳たぶから頸部にかけての感染は内服の抗生剤で劇的に治った。その記事はこちら。恋人のテレサといつも一緒だった。今週教会で見かけた時も二人は一緒だった。明日クリニックで診察してもらえるよう二人分予約を入れておいたと言っていた。
当日コリンはこなかった。テレサだけやってくる。コリンは留置所にいるから来れないと。昨夜逮捕されたのだ。逮捕の理由はテレサと一緒にいたから。
数週間前、コリンはテレサ . . . 本文を読む