
Do set up for failure
と言う言葉がある。失敗するとわかっていることを引き受けるな、と言う意味。
圧力でもかかっている状態でもない限り、自ら進んでする人は少ないだろう。では本人はその分別がつかなくて、周りがそれを勧めたら?例えば事前判定が低かったのに、一かばちで受かるかもしれないと受験をする、とか。クラス1の駿足と遅い子でかけっこをさせるとか。
人間がすくすく育つ要素の一つに成功体験がある。逆に成功体験が少ないと成長に影響を及ぼす。大成功を狙うのではなくて、どんな小さなことでも良いので成功や達成の喜びを感じられるような経験を促していくのは社会で重要。
で、私の患者層には達成や成功を経験していない人が多い。よって失敗経験を重ねるような治療計画は極力避けなければならない。ここが難しいのだ。様々な要素を考慮して、タイミングとか、どう本人と会話を進めていくか?この辺りも腕の見せ所。意思決定のできる大人ですから自尊心がありますからね。
今日も悲しい失敗の報告を聞く。しかし本人はいたってチャレンジ精神のまま。では計画Cをしてみましょうか?と作戦を練るのであった。