まだまだ先の話ですが「王様と私」の歌について。
本作のなかでもっとも有名なのは「Something Wonderful」と「Shall We Dance?」になりますかね。
「王様と私」は知らなくても一度はどこかで聞いたことがあるかと思います。
ちょっと昔の映画「シャル・ウィ・ダンス?」は知ってるでしょ?
先日、テレビのCMで「Getting to Know You」が使われているのを見ました。
歌っていたのは今井美樹さんでした。この歌もよく知られていますね。
タプティムの歌では「I Have Dreamed」。この歌もカバー曲になったりドラマなどでよく使われる歌です。
タプティムの歌は全部で3曲あります。タプティムはバレエのところでナレーターをしますけど、
これも音楽に合わせて歌うようなかたちになりますからこれも歌に入れてもいいのかな。
ずっとしゃべりぱなしではありませんが、14、5分ありますから長いですよ。
あと、「Getting to Know You」のシーン。ここはアンナが「歌のお姉さん」をするところで、
アンナと子どもたちの合唱のシーンになります。ここではタプティムは舞台上に出ていますので、
合唱に参加するか何かあると思います。何しろ本物の歌のお姉さんですから。
では個別に見ていきましょう。まずは1曲目。
ビルマからの使者ルンターに連れられたタプティムが王様と対面するシーンです。
タプティムは貢物です。王様はタプティムを眺め、つまらんという顔をして広間を出て行く。
王様の性格を知っている首相クララホームは「陛下は気に入られたようだ」と告げる。
ここでタプティムの歌。「My Lord and Master」
本当に好きな人といっしょになれない悲しみを歌います。
He is pleased with me.
My Lord and Master
Declares he's pleased with me
What does he mean?
What does he know of me
This Lord and Master?
When he has looked at me
What has he seen?
Something young, soft and slim,
Painted cheek, tap'ring limb,
Smiling lips all for him,
Eyes that shine just for him
So he thinks just for him.
Though the man may be My Lord and Master,
Though he may study me as hard as he can,
The smile beneath my smile he'll never see,
He'll never know I love another man.
He'll never know I love another man.
(※下線部は極まれに、The dream behind my eyes he'll never know と歌うこともある)
すべての行で韻を踏んでいることがわかると思います。
適度な省略と語感の似た言葉を並べたり繰り返したりしています。ハマースタインらしい歌詞です。
youtubeでは、なかなかいいのがありませんでしたが、これはまずまず歌えています。
タプティムでソプラノを起用するのはこの歌の最後の行があるからです。
もっと上げてくる歌手もいれば、抑え加減にする歌手もいます。
最後のハイノートの部分が注目されがちですが、この歌の聴かせどころは、
Something youngからの同じような語感のフレーズを並べたところだと思っています。
この歌手は全体的に流すように歌っていますが、もっと強弱をしっかりつけた歌い方のほうが私の好みです。
翻訳するとこんな感じでいいですかね。
(My Lord and Master は王様を意味する慣用句ですので特に訳す必要はありません)
あのお方は私を気に入られた
王様は私を気に入られたとおっしゃった
どういうことなんだろう
王様は私のことの何を知っているというのだろう
私をご覧になられたときに私はどう見えたのだろう
とても若くて柔らかでほっそりしたからだ
紅をさした頬、きゃしゃな手足、微笑みをたたえた唇
自分を見つめる瞳の輝き、すべてが自分のためのものと思われたのだろうか
あのお方は私のご主人様になるのかもしれないけれど
そして私のことを知ろうと懸命になるのかもしれないけれど
私の微笑みのなかにある本当の微笑みを見ることはできはしない
私の瞳の奥にある本当の夢を知ることもできないだろう
私が本当に愛しているのは別の男のひとであることも
英語版のおすすめCDはこの2枚
右が新ブロードウェイ版と呼ばれているもので、左がウエストエンド版です。
ブロードウェイ版では全開のタプティム、ウエストエンド版では情感たっぷりのタプティムが聴けます。
またミュージカルスターのドナ・マーフィーとエレイン・ペイジがそれぞれ最高のアンナを歌っています。
日本のミュージカルは当然ですが日本語上演ですのでもとの歌は関係ないですね。
これで歌います↓。今回も岩谷時子先生の訳詞を使うことになっています。
昨年の岡山シンフォニー版も歌の部分は岩谷訳詞を使ったような記憶があります。
私が見たときは王様とアンナは高嶋と一路だったように記憶していますが、
タプティムが本田美奈子だったかどうか記憶が定かではありません。
ひさしぶりに聴いてみました。
本田タプティム。きれいに歌っているとは思いますが、どうなんでしょうね。
訳詞のせいかもしれませんが、あまり響いてくるものがないです。
もともとタプティムはオペラでいうスーブレット歌いのような声質が適役とされてきたので、
軽い声の本田タプティムでもいいはずなんですけどね。どうも声が細くて薄っぺらな感じがします。
では、歌詞を見てみましょう。
あの方はこの私を
お気に召された どうして
今初めて見た私の
どこがいいの?なぜなの?
若くてきれいなほほも
手足も愛に満ちた声も
王のものだとおっしゃるの
あの方が王様でも
心の中に秘めている
悲しみまでわからない
この私に恋人がいるのは
わからないわ
だいぶ抄訳になってしまっています。訳詞の限界であります。
岩谷訳詞についてはいろいろと賛否があるようですが、
もともと英語の歌ですからこれを日本語にするのは相当難しいことだと思います。
しかし、英語詞で聴きなれていると、どうしても訳詞では物足りなくなってしまいますね。
はいだタプティムはこの訳詞で歌うことになります。
しょうこちゃんは「ミスタースノウ」の後半部分で使った声(ミュージカル用の声)で歌うはずです。
(まだまだ先の話ですので皆さまはファンタジーに集中していてください)
本作のなかでもっとも有名なのは「Something Wonderful」と「Shall We Dance?」になりますかね。
「王様と私」は知らなくても一度はどこかで聞いたことがあるかと思います。
ちょっと昔の映画「シャル・ウィ・ダンス?」は知ってるでしょ?
先日、テレビのCMで「Getting to Know You」が使われているのを見ました。
歌っていたのは今井美樹さんでした。この歌もよく知られていますね。
タプティムの歌では「I Have Dreamed」。この歌もカバー曲になったりドラマなどでよく使われる歌です。
タプティムの歌は全部で3曲あります。タプティムはバレエのところでナレーターをしますけど、
これも音楽に合わせて歌うようなかたちになりますからこれも歌に入れてもいいのかな。
ずっとしゃべりぱなしではありませんが、14、5分ありますから長いですよ。
あと、「Getting to Know You」のシーン。ここはアンナが「歌のお姉さん」をするところで、
アンナと子どもたちの合唱のシーンになります。ここではタプティムは舞台上に出ていますので、
合唱に参加するか何かあると思います。何しろ本物の歌のお姉さんですから。
では個別に見ていきましょう。まずは1曲目。
ビルマからの使者ルンターに連れられたタプティムが王様と対面するシーンです。
タプティムは貢物です。王様はタプティムを眺め、つまらんという顔をして広間を出て行く。
王様の性格を知っている首相クララホームは「陛下は気に入られたようだ」と告げる。
ここでタプティムの歌。「My Lord and Master」
本当に好きな人といっしょになれない悲しみを歌います。
He is pleased with me.
My Lord and Master
Declares he's pleased with me
What does he mean?
What does he know of me
This Lord and Master?
When he has looked at me
What has he seen?
Something young, soft and slim,
Painted cheek, tap'ring limb,
Smiling lips all for him,
Eyes that shine just for him
So he thinks just for him.
Though the man may be My Lord and Master,
Though he may study me as hard as he can,
The smile beneath my smile he'll never see,
He'll never know I love another man.
He'll never know I love another man.
(※下線部は極まれに、The dream behind my eyes he'll never know と歌うこともある)
すべての行で韻を踏んでいることがわかると思います。
適度な省略と語感の似た言葉を並べたり繰り返したりしています。ハマースタインらしい歌詞です。
youtubeでは、なかなかいいのがありませんでしたが、これはまずまず歌えています。
タプティムでソプラノを起用するのはこの歌の最後の行があるからです。
もっと上げてくる歌手もいれば、抑え加減にする歌手もいます。
最後のハイノートの部分が注目されがちですが、この歌の聴かせどころは、
Something youngからの同じような語感のフレーズを並べたところだと思っています。
この歌手は全体的に流すように歌っていますが、もっと強弱をしっかりつけた歌い方のほうが私の好みです。
翻訳するとこんな感じでいいですかね。
(My Lord and Master は王様を意味する慣用句ですので特に訳す必要はありません)
あのお方は私を気に入られた
王様は私を気に入られたとおっしゃった
どういうことなんだろう
王様は私のことの何を知っているというのだろう
私をご覧になられたときに私はどう見えたのだろう
とても若くて柔らかでほっそりしたからだ
紅をさした頬、きゃしゃな手足、微笑みをたたえた唇
自分を見つめる瞳の輝き、すべてが自分のためのものと思われたのだろうか
あのお方は私のご主人様になるのかもしれないけれど
そして私のことを知ろうと懸命になるのかもしれないけれど
私の微笑みのなかにある本当の微笑みを見ることはできはしない
私の瞳の奥にある本当の夢を知ることもできないだろう
私が本当に愛しているのは別の男のひとであることも
英語版のおすすめCDはこの2枚
右が新ブロードウェイ版と呼ばれているもので、左がウエストエンド版です。
ブロードウェイ版では全開のタプティム、ウエストエンド版では情感たっぷりのタプティムが聴けます。
またミュージカルスターのドナ・マーフィーとエレイン・ペイジがそれぞれ最高のアンナを歌っています。
日本のミュージカルは当然ですが日本語上演ですのでもとの歌は関係ないですね。
これで歌います↓。今回も岩谷時子先生の訳詞を使うことになっています。
昨年の岡山シンフォニー版も歌の部分は岩谷訳詞を使ったような記憶があります。
私が見たときは王様とアンナは高嶋と一路だったように記憶していますが、
タプティムが本田美奈子だったかどうか記憶が定かではありません。
ひさしぶりに聴いてみました。
本田タプティム。きれいに歌っているとは思いますが、どうなんでしょうね。
訳詞のせいかもしれませんが、あまり響いてくるものがないです。
もともとタプティムはオペラでいうスーブレット歌いのような声質が適役とされてきたので、
軽い声の本田タプティムでもいいはずなんですけどね。どうも声が細くて薄っぺらな感じがします。
では、歌詞を見てみましょう。
あの方はこの私を
お気に召された どうして
今初めて見た私の
どこがいいの?なぜなの?
若くてきれいなほほも
手足も愛に満ちた声も
王のものだとおっしゃるの
あの方が王様でも
心の中に秘めている
悲しみまでわからない
この私に恋人がいるのは
わからないわ
だいぶ抄訳になってしまっています。訳詞の限界であります。
岩谷訳詞についてはいろいろと賛否があるようですが、
もともと英語の歌ですからこれを日本語にするのは相当難しいことだと思います。
しかし、英語詞で聴きなれていると、どうしても訳詞では物足りなくなってしまいますね。
はいだタプティムはこの訳詞で歌うことになります。
しょうこちゃんは「ミスタースノウ」の後半部分で使った声(ミュージカル用の声)で歌うはずです。
(まだまだ先の話ですので皆さまはファンタジーに集中していてください)
「高嶋と一路の日本語上演」
しかし、まずい‥あっちゅー間に神奈川公演の日にちが迫ってきている‥
上手いだけじゃなくて、華があって。歌では主役でしょう!と思えました。
歌い終わったあとの拍手がスゴクて、タプチムは客席に背を向け王様に向かって「下がってもよろしいでしょうか(よろしゅうございますか)」と聞くセリフがあるんですが、拍手で何言ってるのか聞こえないくらい。
ていうか、私が一番拍手をやめたくないくらい興奮してるんですけどね(^^ゞ
第1幕が終わると、そこかしこから「はいだしょうこ」って名前が聞こえてくるんですよ!もうめちゃめちゃ良い気分です^^
早速、届いたばかりの日本語版のCDを聞きました。まず最初に本田美奈子さんの歌うこの歌を聴きましたが、やっぱりしょうちゃんだなぁ。
あと、このユーチューブでは「本当に好きな人といっしょになれない悲しみを歌っている」ようには聞こえてこなかったです^^;
あとは、う~~~英語がもっとわかれば、ずっと面白いんだろうけどなぁ‥
「巧みな踏韻の繰り返しに酔いしれ」ることができないっ!ここからして、ミュージカルのこと云々言えないですよ^^;;;
だけど、面白いって思えたところから、だんだんそういうことにも興味が出てきたり、わかってくるのかなぁ?
>タプティムは貢物です。王様はタプティムを眺め、つまらんという顔をして広間を出て行く。
今回はそうではなかったです。私たちから見ても明らかに、いや、観客に「にやっ」とした顔を見せるんですよね。なので、気に入ったんだなってわかるんです。
>王様の性格を知っている首相クララホームは「陛下は気に入られたようだ」と告げる。
だから、クララホームが告げなくてもわかるんですけどね^^;
ま、でもこれは私たち観客に向けてではなく、タプチムに向かって言ってるんだからいいのか。
真剣に書いてるんだけど‥素晴らしいところを書くよりも、ここは好みではないとか‥比べると、とか‥そんな書き方になっちゃうところからして、レポ向きじゃない気がしてきます‥orz
それぞれのファンの方とか見にこられるよなぁ‥関係者の方も見に来られるのだろうか?ヤバイ気がする。いや、ヤバイ‥orz
特に、アンナが最初からいいと思ったのはこのCDが初めてだったかも!なので、聞き終わらないうちにコメントしたくなってしまった(^^ゞ
あとは‥私のお気に入りの「Small House of Uncle Thomas」が入っていないのかっ!?これは知らなかった‥これってカットされることあるんですね‥orz