気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

晩秋の浦安湾岸風景

2015-11-23 22:43:46 | 環境

浦安沿岸沿いに周囲約1600mの広い総合運動公園があり、その一角に東京湾周辺の位置関係を示す案内板が設置されている。写真前方、街灯沿いには整備された遊歩道が東西に伸びている 。この地域から内房総の対岸迄は約20Km~30Km、湾の出口の三浦半島浦賀沖迄は、約50Km程である。風景は単純だが、東京湾にも四季折々の変化があり、海を眺める度に故郷若狭の海辺を思い出す。

湾岸沿いの専用遊歩道は長さ約5Km程で、休日ともなればジョギング等愛好者で賑わう。しかし平日は実に 閑散としている日もある。アンツーカ仕様なので、足の負担が少なく大変歩き易い。岸壁の釣人達は常連組が多いとのことだ。

 

この時期は沙魚(はぜ)釣りの時期でもあり、干潮時は岸辺に降りて釣りを楽しむ中高年者が多い。しかし、釣果は今一のようで、沙魚などを釣り上げている光景をあまり見たことはない。但し、魚種は豊富で、黒鯛、鰈、鱸、鯔、鱚、細魚等が釣れる時もあるそうだ。

沿岸の東側水域は、「三番瀬」と称する環境省指定の鳥類保護水域で、渡り鳥の中継地になっている。水面一帯が無数の渡り鳥で埋め尽くされる時期もある。この水域が休息、採餌の適地なのだろう。対岸は大きなイベント等も開催される幕張メッセエリアである。

 

対岸の内房総一帯は、京葉コンビナート地域で行き交うタンカーや貨物船の往来も頻繁である。曇天時は、黒っぽい海がどす黒く見え、望遠写真のピントもぼけて残念だ。

 

市域の西方にはディズニ-エリアが広がっている。ディズニ-は東京にあると認識しているディズニ-マニアもいるし、浦安在住の都内通勤者を自分で浦安都民と称する 人もいるようだ。東京と呼称されるブランド名にはやはり、確かに人を引き付ける魅力があるのだろう。来場者は今年上半期既に約1440万人を超えている。

最近は、中国・韓国の他タイやインドネシア等東南アジア諸国からの来園者も多いとのことである。年末に向け、来園者は更に増え続けることだろう。

晩秋から春三月中旬頃までは、比較的空気も澄み視程も良いので、約100Km先の富士山を遠望することも出来る。しかし、近年はスモッグでかすみ、新規の建築物等が視界を遮り、数年前頃迄のような綺麗な富士山を望遠レンズで撮れる時期・条件は極めて少なくなっている。


浦安湾岸夏風景(2)

2015-06-29 17:28:32 | 環境

浦安海岸は東京湾の北西端に位置している。確か20年前頃までは、汚れた海の代表格のように云われていた。

                                      

しかし近年は、年々湾岸域の浄化が進んでいることもあり、変な匂いは全くなく、逆に微かに潮の香りもする。この海岸の海の色は、年間を通じて概ね濃い灰色をしているが、季節・天候・風向・風力・干満等の状況により海面の景観は、微妙に、そして時にはがらりと変化する。

特に初夏から秋口にかけてその傾向は顕著である。日により、どす黒く濁っている時もあれば、何故か綺麗に透き通り、外洋に面した紺碧の輝きに観える時もあるから不思議である。

海藻の種類は多くはないが、植生としては豊な方である。だからごく偶に、鱸スズキ・鯔ボラ・細魚サヨリ等の姿を見かけることもある。

 

概ね毎日、海岸沿いを散歩しながら、東京湾岸域の自然と空気に触れ会えるので、今月で傘寿の仲間入りをした老生にとって、散歩の時間帯は、大変幸いなひと時である。

 


浦安海岸初夏風景

2015-06-06 10:26:10 | 環境

渡り鳥の集息域である「三番瀬」周辺の鳥達も、殆どが北に帰り、この時期になると、写真のような大きな群れはもう見られず、僅かな残留組?を見かける昨今である。

護岸の浅瀬でよく観かけた小魚を狙う愛らしい鷺達もどこに行ったのか、いなくなくなった。

鳥達に代わって目立つようになった光景は、干潮時の「あさり」採り=潮干狩り風景である。

湾岸の水位差の状況は、護岸堤防の壁面に残る水位線の跡と干潮時、護岸壁からかなり離れた場所であさり採りをする人達の様子を観ればよく判る。現れた砂浜はどす黒く、水はこの時期、黒く濁ってはいる。でも油汚れなどはしていないし、僅かに潮の匂いも感じられる。対岸に見えるのは、千葉幕張メッセのビル群である。

福井・若狭湾岸の綺麗な海辺で少年時代を過ごした老生にとっては、コンクリートで固められた湾岸の水辺であっても、海に変わりはない。だからこの湾岸沿いは、吾輩にとって、大変親しみを感ずる大好きな散歩コースでもある。

作業中の地元の人の話では、貝は1~2年もので、小振りだが味は大変良いとのことだ。

掘るポイントにもよるが、時には1時間で1~2Kgもゲットできるそうだ。浦安周辺沖で漁師が採った「あさり」は佃煮などに加工され、「浦安あさり」として駅前スーパでも売られている。

干潮で好天の週末ともなると、家族連れで護岸の渚は大賑わいになる。老生も孫と「あさり」採りをしたい気持ちもある。だが、足腰に負担がかかる動作を伴うこと。トイレが近いことなどのこともあり、散歩の途中眺めるだけで、実体験が出来ないのが残念だ。

浦安海岸は、昭和39年以降逐次埋め立てられ、今はコンクリート壁やテトラポットに固められた人口の海岸になっているけれども、夏場・潮干狩りの時期になると、昔の風景の一端が蘇る。その点で、東京湾の潮位の変化は、昔の名残を今に伝える懐かしい風景と渚の幸を齎す有難い自然の営みだ。

 


心和む住環境

2015-05-20 11:47:41 | 環境

住んでいる団地の外周や中庭エリアは、大変緑豊かで、眺めているだけでも心が和む。樹木の殆どは常緑樹である。

アラカシ、イヌシデ、エノキ、カツラ、カイズカイブキ,クスノキ、シラカシ、スダジイ、タブノキ、ハナミズキ、マテバシイ、モツコクその他種類も実に多い。住人が樹木に親しみを持てるよう太い木々には、カタカナで見易い高さに樹木札が付けられている。

 孫達はこの地が、50年前頃迄は東京湾の一部だったことを学校で教えられてはいるが実感はない。しかし当方は、昭和40年当時は、隣接の市川市に住んでいたこともあり、昭和39年から始まった浦安の公有海埋立事業の状況はある程度承知している。

 なので、大きな木々や茂みの周りを散策していると今昔の感深しである。東京駅迄快速で約16分、最寄りのJR駅迄徒歩約5分、駅前大型総合店迄徒歩約4分とアクセスも至便であり、緑の環境と地の利の有難さを一年で最も快適なこの時期、特にそう感じている。


湾岸浦安春事情

2015-05-06 14:57:02 | 環境

ベランダ横の桜の枝木も濃い緑一色で萌えている。そんな木々達を眺めていると、人も草木も生あるもの全て、諸行無常・輪廻転生の世に生き、かつ生かされているのだな・・との思いを改めて感じさせられる。葉枝茂るスペースは、観る者の心を和ませてくれる癒しの空間でもあるとも感じている。

   

 湾岸の浅瀬にも春らしい変化が観られる。水面は穏かで、干潮時ともなると、ケーソンに張り付いている青草が、直接日の光を浴びて照り映え、周りでは水鳥が群れて、何かを盛んに啄んでいる。                                   

約20k先の内房総・市原、木更津更には横浜方面を一望出来る総合公園(周囲約1800m)で寛ぐ親子連れの姿は、連休期間中はまばらだった。多分、県外の行楽・観光地に出かけたからなのだろう。対岸の幕張メッセでは、この時期行楽客向けの各種イベントで賑わっているようだ。

 

  

 

                     

 

                                                          地元でのんびり釣りを楽しむ中高年者の姿も未 だまばらだ。お目当ての「さより」等の釣りの時期が未だ少し先だからであろう。老生にとっては、微かに潮のにおいを感ずる春さ中の浦安湾岸沿いは、何度巡っても飽きることのない「心のリゾートゾーン」でもある。