気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

爺の中国・韓国語 学習雑考(1)

2016-02-21 07:30:21 | 自学

NHKラジオで中国語講座を聴講し始めてもう1年半になる。50年前には縁あって、韓国語を約1年(毎日1日5~6時間)学んだこともあり、時々レビューもしているので今現在では、中国語より韓国語の方が馴染みもあり、理解し易いと認識している。

3年前、韓国済州島に旅行した際、現地の人と韓国語での簡単な会話により、下手な会話でも現地語で意思交流が出来ることを実感した。

何語を選ぶかにより、その有用性は異なるが、何語を習うにせよ「言語を学ぶことはその国の歴史・文化を知ることにも通ずるので無駄ではない」と思っている。5年前上海・蘇州を旅した際、中国語にも興味を持ち以来ラジオ講座を聴講する気持ちはあったのだが、中々気力が伴なわなかった。

しかし、その後中国の存在感が年々益々高まりつつあることもあり、中国語を学ぶことは、中国をより正しく知ることにも通ずるだろうし、何よりも「高齢呆けの先送り」にもなるだろう。加えて、中国語の読み書きがある程度出来れば、又新たな楽しみも増えるだろう。そんな雑駁な思いが、当方の場合、中国語学習を始めた主な理由・動機である。

 

 ところで、いずれの言語にも進化発展のルーツや系列がある。日本語は言語の系列的には、蒙古語や韓国(朝鮮)語・ポリネシア語等と同系列のウラル・アルタイル語系列に属するとその昔韓国人の教師に教わったことがある。

これらの言語では、文章の構成・語順が確かに同じである。表記や発音は勿論異なり、親しみ難く発音は概して難しいが、中国・韓国語については、基本の文型やある程度の名詞・動詞等を覚えれば、読み・書き面での習得は比較的容易に出来る。だから、自分の経験上からも日本人にとっては、英語より中・韓両国語の方が読み・書き面では習得し易い言語であると云える。

ハングリー精神旺盛なモンゴル出身の大相撲力士や、多言語適応力に優れているとも云われている韓国人が、総じて日本語習得力に長けている原因の一つには、語系列上の特徴に加え、日本語習得に関する民族性や天性のようなものが、日本人以上に優れていると思われるような背景・理由があるからではなかろうか、と当方は勝手な推測をしている。

漢字文化のルーツは同じなのに、中・韓・日の三言語は夫々特色のある言語として進化し、今日に至っている。中国語の場合、1950年代に従来の漢字を簡略化した書字体(通称:簡体字)が用いられている。

しかし、日本語にも通用する漢字も多い。単語の表記やその意味も日本語と全く同じものもあれば、何でこの単語のことをこんな漢字で書くのだろうと思うことも又実に多い。このように漢字の用法一つをとっても大変興味深く不思議な感じがする。次回はそんなことにも言及して雑考を進めたい。