6月14日の開幕戦以来、出場32ヶ国代表中、FIFAランクでは最下位:70位のロシアが、ランク31位のサウジアラビアに快勝して以来、毎試合波乱含みで悲喜こもごも、世界のサッカーフアンを熱中魅了させているW杯戦も愈々終盤を迎えている。
今大会における日本代表の戦い振りは、実に素晴らしかった。前評判を覆し、実力以上に善戦健闘したし、全国民に勇気と感動を与えて呉れた。同時に、W杯が何故、オリンピックに次ぐ世界最大級のスポーツイベントであるのか、その理由とその魅力も今回よく解った。
今大会では、前回優勝国のドイツが早々と敗退したり、強豪国スペイン・ポルトガル・アルゼンチンが、8強入りも出来なかった。該当国代表の敗戦を「覆せぬW杯の呪い」(注:2006年優勝のイタリア、2010年優勝のスペインは、いずれもその4年後予選リーグで敗退し、今回ドイツもその例外ではなかったことを意味する表現)とか、スーパースター達の活躍が総じて期待以下だったこと等から「黄金期の終焉」の大会等とも評されている。該当国と列強のスター達にとっては、屈辱的敗退であり、酷な批評かも知れない。しかし、勝負の世界は非情で、「強者は常に勝者とは限らない」ことを今回の大会は、改めて如実に物語っているようだ。
なお、7月5日現在におけるベスト16の勝者と敗者の区分けは下表のとおりである。
今後勝ち上がる国の代表チームはどこなのか、7月15日の決勝戦は、どこと、どこの代表の戦いになるのか、それ迄の戦いの過程で、更にどんな劇的かつドラマチックな熱戦が展開されるのか、サッカー音痴の老生の胸の内は、早くも尽きない興味と関心で益々ヒートアップ中である。H30.7.5記